リレーブログ 31

こんにちは。新型コロナウイルスの影響で大変な世の中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕は勉強に少しずつ根気が入るようになってきて、少しずつではありますが、受験生としての自覚が芽生えてきたように思います。

さて、今回は「スクラム」について説明します。スクラムは各チーム8人、両チーム合わせて16人で構成され、前方から3人、4人、1人の三段に分けることができます。ポジション名は、まず最前列の3人が左から、左プロップ、フッカー、右プロップとなっています。最前列の3人は相手と直接ぶつかるため一番負荷がかかり、安定したスクラムを構成する上で最も重要な位置になります。特に両サイドのプロップはスクラム全体の柱となるポジションで、この2人の姿勢が良し悪しで、スクラムの安定性や押しの強さを大きく左右します。腹筋と背筋を使って背筋(せすじ)を伸ばして安定させ、自分たちの力が相手にまっすぐ伝わるような姿勢をとることが大事です。フッカーは、マイボールのときにスクラムハーフがスクラムに投入するボールを後ろに蹴ることで、マイボールをキープする上で重要な役割を果たします。

次に中列の4人の両外側がフランカー、真ん中2人がロックとなっています。ロックは全身を使って前述のプロップを前に押すことで、スクラムの押しの強さを大きく左右するポジションです。ロックがプロップに対していかに強くまっすぐ力を伝えられるかがスクラム全体のバランスと攻防の行方をほぼ決定します。そのため、プロップとロックはよくコミュニケーションをとり、微調整を重ねていくことが大切です。

フランカーもプロップを押しますが、フランカーの一番の役目は、スクラムからボールが出されたときにいち早くスクラムから離れ、次のプレーに参加することです。フランカーが遅れてしまうと、ディフェンス時なら相手に一気にトライまで行かれてしまう可能性があり、オフェンス時なら相手にボールを奪われてしまう可能性があります。そのため、フランカーがいかに次のプレーに速く参加するかが、試合の行方を大きく変えてしまうこともあります。

最後に最後列は、No.8(ナンバーエイト)というポジション1人だけです。このポジションは、前述のフッカーが蹴ったボールを足で受け止めることの他に、フランカーと同じような役目も果たし、また、オフェンス時ならスクラムハーフと連携を取ってそのままボールを自分が持ち出すこともあります。後ろからスクラム全体が見える分、相手の動きなどに合わせて色々な仕事をするのがNo.8です。

スクラムの説明をしてきましたが、これは基本的にフォワードの役目になります。スクラムを組んでいるのがフォワード、組まずに広いスペースに並んでいるのがバックスです。フォワードの役割を紹介しましたが、この他にもたくさんあり、また、バックスにもそれぞれの割り与えられた役割があります。

このようにラグビーは15人全員がそれぞれの役割を持っています。そのため、体格が大きくなくても、足が速くなくても、パスが上手くなくても、それぞれがそれぞれの仕事をすれば大いに楽しむことができるスポーツです。みなさんもぜひ一度、ラグビー部に足を運んでください!

3年プレーヤー