体育祭を終えて

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 67日に本校の体育祭がありました。すでに梅雨入りしていて天候が心配だったのですが、幸いにも雨は降りませんでした。気温は結構高かったのですが、湿度が高くなかったのか熱中症などの体調不良もほとんどありませんでした。競技も応援も昨年以上に盛り上がり、内容の濃い体育祭でした。その中でも特筆すべきことを2つ上げておきます。

 一つは最後のリレー競技の観客席の風景です。得点が伯仲していたこともありますが、学年にかかわりなく、他の学年でも自分の団のランナーに声援を送っていました。自分のクラスならともかく他の学年でも同じ団なら応援しようという気持ちが強く表れて体育祭の意義が一層強く感じられたうれしい瞬間でした。

 もう一つはクラブ対抗リレーです。女子バスケットボール部の第1走者がスタートしても全力では走っていませんでした。その横にバドミントン部の走者も一緒に走っていて、何も知らなければ「なんで全力で走らないんだ?!」と感じた方も多いと思います。しかし女バスの彼女は実は数か月前に大けがをしてやっとジョギング程度の走りができるようになったところだったのです。本来ならば全力で走るリレー競技に出場することは無理なはず。しかし部員数が苦しい自分のクラブが棄権するのが嫌で自分から進んで走ることにしたのです。それを知ったいつも隣で練習しているバドミントン部の生徒が学年も違うし、べったり仲の良い関係ではないし、頼まれたわけでもないのに「それなら」と一緒に走ってくれたのでした。

 その光景を見た私は思わず目頭が熱くなりました。「あったかい」本当に心からそう思える素晴らしいことだと思います。走り終えた女子バスケットボール部は完走できたことで大泣きしていたらしいのですが、それを支えてくれた、バドミントン部の生徒もそれ以上に素晴らしいと感じました。本当に心が洗われる素晴らしい一日でした。

 

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