最後の試合

 

 いよいよ夏休みも終わり、3年生はいろんな意味で大詰めを迎えます。部活動に参加していた生徒には3年間の成果を存分に発揮して欲しいと思います。

 特に運動部の生徒にとっては最後の大会というのはとても大切なもの。一生心に刻まれるものだと思います。しかし試合というのは勝敗があり、勝つか負けるかしかありません。トーナメントの場合は勝てば次の試合がありますが、負ければその場で終わりとなり即引退ということになる場合が多いと思います。

 

「勝ち負けだから仕方がない。」と言ってしまえばその通りですが、がんばっている本人、指導に当たった当事者にしてみれば、勝って一つでも多く試合をしたいのは当たり前だと思います。しかし、悲しいことにトーナメントの仕組みでいえば参加したチーム、選手の半分が1回戦で負けてしまうことになります。また2回戦だとそこまでで3/4が敗退することになります。「1回戦負け」「2回戦負け」というさびしい響きはやるせないものがあります。でもだからと言って頑張ったことを否定されているのではないことを知っていて欲しいと思います。

 

 頑張り方は人それぞれで、負けた方は勝った方と比べて何か足りないものがあったのは事実でしょう。でも頑張ったことは自分自身が一番よく知っているし、足りないことがあったのも理解は出来るでしょう。ここで人生が終わるわけではありません。その競技を続ける機会がある人はまたそれを生かして頑張って欲しいし、それが無理な人もそこで養ったものを生かして違う局面で頑張って欲しいと思います。

 

『高校生活で輝く時間。』・・・それが持てたことを心に刻んで高校生活を最後まで充実したものにし、しっかり卒業して新しい進路に踏み出してください。「がんばったね。お疲れさま。」

 

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