本校の大きな特色の１つに、本校は地域の方々から本当に大切にしていただいている支援学校だということが挙げられます。私自身、地域とつながりの深い支援学校だと、日を追うごとに感じています。
本校は、他の学校園との交流及び共同学習をはじめ、地域活動や行事にも積極的に参加しています。本校の教職員が児童生徒の教育活動の充実のため、日常的にアンテナを張り、地域の方とのコミュニケーションを大切にし、教育活動へとつなげてくれています。また、ボランティアの方々による校内の園芸や維持管理へのご協力や地域の婦人グループさんからの手作りの雑巾の寄贈等、たくさんの方々に支えていただいています。５月に行いました運動会にも多数の地域の方にお越しいただき、熱い声援を送っていただきました。
先日、ＪＲ摂津富田駅前のあるお店が６０年にわたる営業を終わられました。以前、生徒の作業学習で空き缶が必要だということを相談したところ、近隣の方々に声をかけていただき、収集してくださったこともありました。このたび閉店にあたり、お花や筆記用具をいただきました。これも、本校教員のふだんのつながりから、本校への支援へと結びついた例です。
わが国では「共生社会」の実現にむけ、「だれもが人権を尊重され豊かに過ごしていける社会になるよう取り組んでいます（柘植 雅義 著『特別支援教育～多様なニーズへの挑戦』より）」。ここ高槻は、その先頭を行く、つながりを大切にしたすばらしい地域だとつくづく思います。今後とも、よろしくお願いいたします。
准校長 吉田 伸哉