地歴部 夏の「歴史見学会」報告

地歴部の「歴史見学会」。

夏休みは、「青春18きっぷ」を使って、少し遠出をします。

今回の見学地は、「重要伝統的建造物群保存地区」として江戸時代からの建物群が保存・活用され、美しい町並みとして多数の観光客が訪れる「倉敷」。美しい町並みを愛でると同時に、日本の紡績業の成長を、『クラボウ』という一企業に焦点をあてて学ぼうというのが今回の主なテーマです。

8月19日(土)、8:30に高槻駅改札口に集合。各駅停車で大阪から倉敷まで、3回乗り換えをして、3時間15分。倉敷にはちょうどお昼に到着しました。まずは、腹ごしらえの場所探しのため、鶴形山公園に向かいます。鶴形山は標高約35mの小高い丘。阿智神社がある山頂付近には遊歩道を整備した静かな鶴形山公園が広がっています。

日陰をみつけて昼食をとったあと、眺めの良い展望台となっている阿智神社の絵馬殿に移動し、運河沿いに広がる倉敷美観地区を眺めました。

次に向かったのが、倉敷アイビースクエア。明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場の外観や立木を可能な限り保存し、再利用して生まれた、ホテル・文化施設をあわせもつ複合観光施設です。

その一角に、今回のメインの訪問先である紡績産業の歴史ミュージアム『倉紡記念館』があります。日本の紡績産業を支え発展させてきた企業の一つである『クラボウ』の歩みが、豊富な写真・模型・文書・絵画などによって綴られています。企業の記念館ですが、日本の紡績業の発展がよくわかる展示になっており、歴史総合の授業で学んだ知識が、広がり、深まりました。

最後の展示室には図形を描く振り子が置かれていました。上から吊るされた振り子に砂を入れて揺らすと描く線がみるみる変わって、不思議な砂絵になるのを、部員たちは興味深げに観察していました。

倉敷には、江戸期の商家群と明治以降の西洋建築が美しく調和する町並みが残されています。それらの外観を見学しながら、倉敷駅に戻りました。もちろん、帰りも各駅停車で、再び3時間以上かけて帰阪しました。

この見学会の様子も、文化祭で展示をしますので、ぜひ見に来てください!