本日(4月8日)、八尾高校第76回入学式を行いました。新入生280名を迎え、新しい年度が始まります。新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう中、感染拡大防止対策に万全を期しての新学期です。
コロナ禍中で青春時代を過ごすことになる新入生に、校長としての思いを込めて式辞を述べました。今日の入学式の様子は、明日の午後5時10分から約5分間、地元八尾のラジオ局、FMちゃおの番組「八尾高短信笑顔がええやん!」で放送されます。また、今年度、学校として新たに考えている企画や目標について、先ほど収録していただいた音源は4月16日(金)の午後5時10分から約5分間、同じく「八尾高短信笑顔がええやん!」で放送されます。
受信できるのは八尾市を中心としたエリアですが、みなさん、是非聴いてください。放送後にFMちゃおから音源をいただき、本校ホームページでも公開します。(生徒によるクラブ紹介など過去の放送分も本校ホームページから聴いていただけます)
八尾高校第76回入学式 式辞
みなさん、入学おめでとうございます。まずは、みなさんとともに、今日の入学式を迎えることができたことを喜びたいと思います。
思い起こせば、昨年の今ごろは第一波の最中で入学式ができず、学年ブログからユーチューブ動画で入学許可と校長メッセージを配信しました。みなさんが中学3年生に進級した頃のお話しです。
そのまま長期にわたる一斉臨時休校、分散登校、夏の第二波、秋冬の第三波、そして今、再び感染者数が急増しています。
3月の入学者選抜。入学者を選抜する業務は、言い換えれば、不合格者を確定する業務です。不安しかないこの1年間を、受験生のみなさんがどんな気持ちで机に向かい、受験勉強をしてきたのか、そのことを想像した時、やるせないきもちになりました。
今日は、みなさんの入学を祝う入学式ですが、その前に、本校を受験してくれたすべての受験生の頑張りに敬意を表したいと思います。
さて、みなさんが入学した八尾高校は「文武両道」「質実剛健」の学校です。「文武両道」とは、"勉強もクラブも学校行事も頑張る"と言うことです。「質実剛健」とは、"少々のことではへこたれない"と言うことです。
この二つを達成するために必要なものはたった一つ。それは、「主体性」です。
八尾高校では、ただ指示を待っている人には何も与えられません。勉強もクラブも学校行事も、主体的に取組まない限り成果を得られることはないでしょう。
今春卒業した73期生は、学年の人数の23%を超える73名が現役で国公立大学に進学しました。 これは、人数・割合とも八尾高史上最多です。また、卒業式の前日に行ったアンケートでは、卒業生の8割が自分の進路に満足しているという結果が得られました。これも調査開始以来最高の結果です。
さらに、コロナ禍で公式戦やコンクールが次々中止になる中、全国高等学校総合文化祭や高体連主催の近畿大会への出場など複数のクラブが輝かしい成果を残してくれました。昨年度の1年生(75期生)の部活動入部率も95%と、近年稀にみる高い割合となりました。
しかし、ただただ「頑張れ頑張れ」と言うつもりはありません。
泣いても笑っても3年間の高校時代、しかも100年に一度の感染爆発の中、青春時代を過ごす学年です。どうせなら、八尾高生活の一日一日を楽しみながら過ごしてほしいと願っています。
主体的でなければ楽しむことはできません。楽しむことが「文武両道」「質実剛健」を実践する秘訣なのです。
最後に、大事なメッセージをひとつ伝えます。
76期生は、八尾高校126年の歴史の中の末っ子です。私は、校長として、あなたがたを我が子だと思って接することにします。褒めるときも叱るときも真剣です。
八尾高校の教職員は、あなたがたを全力でサポートします。本気で向き合います。 不安なことや悩み事は抱え込まずに相談してください。私たちの大事な末っ子を、保護者の皆様方と一緒に、たくましく育てていきたいと思っています。
ご縁をいただいて今日ここで出逢った280名の新入生と保護者の皆様に、今一度、ご入学のお祝いを申し上げ、式辞といたします。