一昨日の結果より、今日は3部リーグで戦うこととなった、第37回浦川杯サマーカップ決勝。ここ数年、翠翔高校も決勝会場の１つとなっており、今年は3部4部リーグの会場である。8時には会場設営も済ませ、開場の8時30分まで練習を行う。3部リーグは、花園高校、夕陽丘高校、八尾高校と翠翔との4校で総当たり戦を行う。前回に記した「予選はレベルが高いゾーンだった」を証明するためにも今日は3部優勝しかありえないし、君たちはそれを実現できるはずだ。戦いの火蓋は切って落とされた。
○3部第2試合（VS夕陽丘高校） 25-17，25-16 で勝利
夕陽丘高校さんとは以前から懇意にしていただいているが、新チームになってからは初手合いである。第1セットが始まった。序盤はお互いにミスが出て12-12 と拮抗した展開だったが、ここからスイのレフト攻撃とランのサーブとで6連続得点を挙げ、その後は危なげなく第1セットを取りきった。合宿後から翠翔チームはよく声が出るようになり、予選の時もそうだったように、連続得点する場面が増えた。このような勝ちパターンを持てたことは素晴らしいことである。2セット目もこの勝ちパターンを実行して序盤に連続得点を挙げ11-5 。そのままリードを保って逃げ切り、試合に勝利することができた。優勝に向けて幸先の良い1勝目を挙げたが、6本ものサーブミスがあったのが気になる。残り2試合の展開に不安がよぎった。
○3部第3試合（VS花園高校） 25-19，25-13 で勝利
花園高校さんとは新チームになって既に7セットも戦わせていただいているが、3勝4敗と負け越している。しかし合宿を経験した翠翔は、以前とは違う。1セット目序盤3-4から、リツとコウのコンビ、Aクイックが相手コートアタックライン付近に気持ちよく決まりだし、当然チームのムードも良くなる。声が大きくなってきて、勝ちパターンの連続得点奪取で15-5とリードし、そのまま逃げ切る。2セット目も伝家の宝刀Aクイックが随所で決まる。捻挫が気にならなくなったリツが戻ってきたので、センターのコウ、ランが生き生きと活躍し、そのまま勝ち切った。後で花園の監督さんに聞いた話だが、合宿前の対戦ではあんなアタックラインに落とされるようなAクイックは皆無だったため、それを対応できぬまま何本も決められ、2セット目は戦意喪失されてしまったようだ。とにかく2勝でき、この時点で全勝チームは翠翔だけとなった。優勝はもう目前である。
○3部第6試合（VS八尾高校） 20-25，15-25 で敗北
最終戦の相手となる八尾高校は、本日の第1試合で花園高校にフルセットで敗れている。八尾高校さんとも合宿前に7セット対戦していただき、2勝5敗と負け越してはいるが、今日の翠翔は違う。負ける気がしない、と私は思っていた。しかし、現実は違った。花園高校に勝利した第3試合の後、昼食タイム40分、そして第4、第5試合が行われたが、翠翔チームにとってはまったくの休憩時間であったため、テンションの維持が途絶えてしまったのだ。私も会場責任者としての色々と雑用があったのでうっかりしてしまっていたのだが、気がつけば第5試合が終わろうとしているのに、観客席で試合を見ている部員が数名いたのだ。「アップしないのか！」と思わず怒鳴ってしまった。アップ不足、そして臨戦態勢が取れていないテンションの低さを八尾高校はきっちりと狙ってきた。序盤6-11 。選手たちも浮き足立ち、ミスを繰り返す。あっという間に1セット目を落としてしまった。何も出来ずに1セット目を獲られた翠翔チーム。2セット目はさらに悪くなる。序盤で4-18とリードされ、何もさせてもらえなかった。まさしく惨敗。
結果2勝1敗のチームが3つとなり、得失セット率で1位八尾、2位翠翔、3位花園、4位夕陽丘と順位が決定した。午前中に2連勝したチームと同じなのか。花園戦では得点29、失点17であったが、八尾戦では得点21、失点28、と1セット分以上の得点を与えている。特にスイはスパイクミスだけで10失点。八尾戦では序盤より考えられないミスが続いた。エースがこれでは仕方が無いね。でも敗戦はスイだけの責任ではない。スイの調子が悪いときは他がフォローしてやるところを、他のメンバーも午前中の試合内容に気を良くして天狗になってしまっていたのではないか。試合前のアップが大切であること、そんなことも分からないのかと、内心では怒っていたが、駄目なところをアドバイスするのは監督の務め。自分自身の指導の悪さも反省点として今後に活かしていこうと心に誓い、サマーカップに幕を下ろした。
PS. 合宿でお世話になった山本高校さんが、1部1位を獲得された。おめでとうございます。心より祝福させていただきます。
（合宿時は似かよったレベルであったが、随分離されたものである。しっかりと追随しなければ･･･）