いよいよ第37回浦川杯サマーカップ第1日目（予選）を迎えた。会場は生野高校。12時30分には会場入りし、13時の開門を待った。合宿後の練習試合で手ごたえを感じたのか、部員たちもいつになく戦闘モードになっているのがわかる。本日対戦するのは、初戦が清水谷高校、２戦目は生野高校または高津高校のいづれかと当たるのだが、とにかく初戦に負ければ自動的に下位グループとなる試合システムとなっているので、打倒清水谷にまず全力を注がなければならない。清水谷高校さんの新チームは本日初めて見せていただいたが、体格の良い高身長の部員が数人居り、試合前の合同練習では力強いスパイクをガンガン打っておられた。先月の総体大阪予選でも1日目を勝ち上がって2日目まで進出されていたし、1週間前は翠翔が大きく負け越している生野高校さんと合同合宿をされており、生野さんとの練習試合戦績も五分だと伺った。さすがは2部2位である。明らかな格上チームに翠翔はどのように立ち向かっていけるか。夏休みの練習の成果が問われる試合である。
○第1試合（VS清水谷高校） 25-16，17-25，10-15 で敗戦
第1セットが始まった。翠翔のサーブからで、サーバーはシュン。いきなりサーブポイントが決まる。スイの攻撃も決まり4連続ポイントの好スタートが切れた。清水谷も浮き足立たず、センター攻撃などですぐに追いついてこられ、9-7。このとき相手のサーブミスで10点目をいただいた。これで流れは変わった。ここからコウのブロックポイントやサイ・ランのサーブポイント、スイ・シュンのスパイクなどで圧倒し、1セット目を奪取できたのだ。しかし終盤のラッシュは合宿の成果といえるであろう。自然と大きな声が出てのイケイケモードは、何をやっても上手くいく。またそうできるだけのスキルも身に付いたのだろう。新チームになって強い翠翔を初めて見せてもらった気がした。
だが、格上相手の試合なので安心はできない。気を締めて行け！と第2セットに送り出した。今度はいきなりの相手6番のサーブポイント2本で0-2スタート。1セット目と逆の展開だ。その後もシュンのレシーブミスが連続するなどで3-6となり、嫌な気分がしてきた。今までならここから離されて行ったのだが、今日はノリノリのコウがセンターから決めてくれて10-8と逆転する。うん、やはり強くなっている、と確信したときであった。2年生のスパイクが打てばアウト、レシーブは取ればミス、と多発し、最後はまたもや相手6番のサーブで5連続ポイントを挙げられ、セットを失ってしまった。終盤は新チーム結成当時に逆戻りしてしまったかの醜態で、成長の確信はもろくも崩れ去ってしまった。
第3セットは特別ルールで15点制で行われる。先行されてしまうと追いつくのが厳しいのだが、2セット目の終盤のミスはまだ尾を引いていた。特にサイが重症でチャンスボールですら弾いてしまい、失点になってしまう。4-7とリードされたサイのサーブ時にピンチサーバーのセイと交代させると、この交代がズバリと嵌まり、サーブポイント2本を挙げてくれた。この後ランのブロックも決まり8-8の同点に追いつく。さあ、ノリノリのコウのサーブだ。が、なんとサーブミス。これは痛い。1セット目のように流れが変わる、と頭を抱えたが、続いて相手もサーブミスをしてくださって9-9。これでムードは翠翔のものだ、と喜んだのも束の間、この終盤においてスイのスパイクミス2本とツウのレシーブミス2本が出てしまい、ゲームセット。
○第3試合（VS高津高校） 25-15，25-22 で勝利
明らかにテンションが下がっている中、第2試合で生野高校とフルセットで敗れた高津高校の対戦となった。 練習試合では負け越している相手だが、それは合宿前のこと。現在は翠翔も成長している、と強がってみるが、 1試合目の内容を見れば、それも疑わしい。1セット目が始まった。サイが攻撃を決める。おう、立ち直っているじゃないか。明らかに動きが良くなった。このセットは中盤リツのサーブで7連続得点を挙げ、またランのブロックも3本も決まり奪取した。2セット目も多少ミスが出たが、スイの活躍であわてることなく獲ることができ、勝利を得た。これで高津高校に対する苦手意識は払拭できたようだ。
第4試合、本日決勝戦は生野高校VS清水谷高校となったが、セットカウント2-1で清水谷高校の勝利。結果、予選1位清水谷、2位生野、3位翠翔、4位高津と決定し、翠翔は3部ゾーンで決勝を行うことになった。ただ、第3試合以外は全てフルセットで、このゾーンのレベルの高さを物語っているだろう。翠翔も破れはしたが、力が着いてきたと思われる場面も多々あり、健闘したと言っても良いだろう。頭を切り替えて、19日、3部ゾーン優勝に向けて頑張ろう。
PS. この日、全試合が終了したのは19時15分であったことを付け加えておく（長かったぁ～）。