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シンガポール通信

【7月22日】

本日も朝食時や出発時に大幅に遅刻する生徒はなく、順調にスケジュールをこなすことができました。

午前中に訪問したマリーナバラッジは、持続可能性を前面に押し出した展示をしていて生徒も関心を持ったようです。係の方が丁寧に(もちろん英語で)説明してくださいました。

マーライオンのあたりで日射しが強くなり、少し心配しましたが、昼食を摂ったフードコート(屋台村)でも生徒たちはいろいろな食事を楽しんでいました。

午後に訪問した企業では、プレゼンや従業員の方とディスカッションをする生徒たちの英語力・情報発信力に感心しました。最初はおとなしかった生徒がだんだんと積極的にしゃべるようなった姿が印象的でした。

【7月23日】

本日はフィールドワークの初日です。グループごとにあらかじめ行き先の候補を調べて提出していたので、教員の側も行動を把握しやすかったです。

教員のうち一人は、生徒が行きそうな場所を巡回し、私は午前中は医療系のグループと一緒にシンガポール日本人会に出向き、そこで長年役員を務めておられた医師の方からお話をうかがうことにしました。

医師の杉野先生のお話はシンガポールの医療の仕組みや日本の健康保険に相当する制度のこと、日本の医療・保険制度との違いなど非常に多岐にわたりました。これまでインターネットなどで調べることによって得ていた断片的な知識が体系化されたのではないかと思います。

14時頃、ホテルの近くでスコールがありました、生徒たちはうまくやり過ごしたようで、元気な様子で17時までにホテルに帰ってきました。

【7月24日】

本日の午前中にはシンガポール国立大学(NUS)を訪問しました。北野生2人にNUSの学生1人が付く形でディスカッションが始まりました。時間は45分でこちらとしては若干心配しましたが、生徒は誰一人として「お客さん」になる者はおらず、どのグループでも話がはずんでいました。NUSの学生がグループを移動して第2ラウンド。こちらも疲れを見せることなく北野生・大学生ともども盛り上がっていました。生徒たちの適応力のすごさをあらためて実感しました。

ディスカッションのあとは課題研究のグループを中心に編成した班に学生が付いてくれて大学構内ウォークと昼食。NSUのキャンパスは広いので、構内を巡回するバスに乗って回ったグループもいました。

大学から最寄りの駅までも大学の巡回シャトルバスで移動し、午後からはフィールドワークを再開しました。昨日できなかったインタビューなどの活動を引き続き、ホテルへの集合時間ぎりぎりまで熱心に行ったグループもあり、ここでも生徒たちの意識の高さを実感することができました。

17時にホテルを出て少し早い夕食のあとはナイトサファリを見学。非常に混雑していて待つだけでも疲れるほどでしたが、生徒たちは元気にプログラムを楽しんでいました。ホテルへの帰着が遅くなりましたが、明日はいよいよ国境を越えてマレーシアのジョホールバールに移動します。 いつもより早い出発なのでさすがに今夜は静かに休んでくれることでしょう。

【7月25日】

本日は朝から晴れて暑くなりそうな天候でした。

   

8時半を過ぎると国境の検問所が混雑するそうで、いつもより1時間早い起床と出発になりました。生徒はこの間の疲れもあるのか、さすがに眠そうです。

国境(実際には両国を結んでいる橋のシンガポール側とマレーシア側の2か所)での出国審査と入国審査はともに短い時間で終えることができ、予定時刻の9時前に無事マレーシア工科大学(UTM)に到着しました。

交流の窓口となってくださる先生によるあいさつの後、UTMの学生によるプレゼンテーション(マレーシアのダンスやお菓子のこと)、北野生のプレゼンテーション(企業でのプレゼンと同じ)と続き、その後は北野生4名に学生2名が付く形でディスカッションが始まりました。

途中からは、本当はディスカッションが一段落した後で始める予定であった文化交流(マレーシアの着衣文科〜スカーフや腰巻き〜や遊びの体験)を始めるグループも現れ、大いに盛り上がりました。

キャンパス内を見学した後は記念写真を撮影してお別れの時間になったのですが、北野生とUTMの学生とが別れを惜しむ様子が昨日よりも強い感じになっているのが印象的でした。

昼食はジョホールバールにあるイオンモールに行きました。物価の面で日本よりも割安感があるからでしょうか、食事の後にいろいろな物を大量に購入した生徒もいました。

午後の予定地、「イスカンダル計画」とは?…要はジョホール州の特に政治的機能を移転するため、計画的に作られた新たな中心地であるということが、実際に行ってみてよくわかりました。州議会の議事堂を見学しましたが、イスラーム文化の特徴が感じられる建築様式や議場内の厳かな雰囲気に生徒たちは強い関心を持ったようでした。

帰りの国境通過もスムーズにいき、早めの夕食を摂ることができました。今、生徒たちは明日の出発に備えてスーツケースの整理をしているはずです。