図書館サポーターに聞け!!!!
第1号 2019年5月
ファンタスティック・ビーストと 魔法使いの旅映画オリジナル脚本版 著・J.K.ローリング 932/R4
この本は、映画の脚本ということもあり、普通の小説とは違った雰囲気を楽しむことができます。舞台は、アメリカで、魔法を使えない人間(マグル)も主要人物として、物語に巻き込まれていきます。主人公や周りの人物もみんな大人なので、ハリー・ポッターシリーズと同じ世界観ながら、新鮮さを感じながら読むことができます。登場するさまざまな魔法生物たちの姿を、どんな色で、どんな形で、どんな声なのか…など、想像しながら読むとより楽しく読めるかもしれません。
僕はロボットごしの君に恋をする 著・山田悠介 913/Y60/2
舞台は、2060年の東京。3度目のオリンピックが迫る中、人型ロボットを使ったプロジェクトが行われている。主人公は、ロボット操作官の健。彼は、ロボット操作官として、毎日奮闘していた。が、想いを寄せる咲の勤務先にテロ予告が届いたことで、様々な事態が動いていく…というあらすじです。最後に一気にひっくり返される展開をワクワクしながら読むことができます。この作品も、山田悠介さんの作品らしい非現実的な世界で行われる物語です。ですが、ロボットの発展が目覚しい今日では、比較的想像しやすい世界かな、とも思います。現在との違いを感じながら、読んでみてください。
日本の神様 解剖図鑑 著・平藤喜久子 172/H1
最近、天皇陛下が即位され、ニュースで天皇家について報じられるのをよく見ますね。さて、そんな天皇家についてクイズです。みなさんは、天皇家の祖先とは誰か知っていますか? ……正解は、天照大神です。もちろん、神様は神話上の人物で、実在しているわけではありませんが、彼(彼女)らは現在でも様々な所で名前を見かけることがあります。(例えば、日本各地の地名やゲームのキャラクターなど)この本には、そんな様々な神様が、図解つきで載っています。ちょっとでも興味がわいた人は、図書館でこの本を手にとってみてください。
ぼくたちは、宇宙のこと全然わからない 著・ジョージ・チャム ダニエル・ホワイトソン 440/CHA/
この本は、スタンフォード大学卒業の漫画家とカリフォルニア大学の教授がコンビを組んでおくる宇宙のなぞについて語る本です。宇宙のなぞについて語るとはいってもそこまで堅苦しい本ではなく、マンガやジョークを交えて解説してくれるので物理や宇宙について詳しくなくても楽しめる入門書のような本となっています。宇宙がどうやって始まって、何でできていて、どうやって終わるのか、時間、空間とは何か、重力や電磁力っていったい何なの?といった好奇心あふれる問いについて最高の頭脳とユーモアセンスで答えてくれます。また最近の研究成果にも触れているのでこれからの宇宙の話題にも慣れ親しみやすくなると思います。近年、重力波の観測やブラックホールの撮影などすばらしい成果が宇宙分野で報告されています。これを機に宇宙についての知識を楽しみながら取り入れてはいかがですか。
自衛隊防災ブック 369/MA/
危機管理のプロが教えてくれる災害時から日常のちょっとした場面に使えるテクニックがたくさん詰まっています。さまざまな場所で活動する自衛隊の方々が実際によく使う知識や技術をわかりやすくイラストを交えてレクチャーしてくれます。読書が苦手な方でも各テクニックが1ページ以内で完結しているのでぱらぱらとめくるだけで楽しむことができます。もちろん防災向けの本として地震発生前後におけるシチュエーション別の行動マニュアルもしっかり載っています。災害の多かった昨年を振り返って何か行動を起こしたいと思っている人にもお勧めです。
太宰治の絶望語録 910/TO
表紙のおどろおどろしさにしり込みしそうですが、ぜひ手にとって見てください。表紙をめくったそのときから太宰治らしい言葉が読者を出迎えてくれます。さらにページをめくるといよいよ本編が始まります。といっても本編には余計な解説やタイトルはなく、ただ名言と文章の一部があるだけです。そこからは自分の気の向くままに心に響くフレーズを探してください。勉強のスピードや体育行事のハードさに心が折れそうになったときはぜひこの本を読んでください。
パスタでたどるイタリア史/池上俊一 596/I9/1
この本は、私が高校に入学して初めて高校の図書館で借りた本です。新書の中でも、親しみやすい語り口で、パスタの種類の写真も多いためサクサクと読み進めることができます。特徴的なパスタの形状の秘密や、イタリア史との意外な関係を知ることができ、とても興味深いです。私の高校入学以来、私以外に借りた人がいないようなので、ぜひ借りてみて下さい。
京大芸人・京大少年/菅広文 913/S92/1 2
お笑い芸人の「ロザン」菅広文さんが、京大出身の相方宇治原史規さんの学生時代について著したエッセイです。進学校の雰囲気や、京大生が芸人を目指す様子など、事実に基づく細かい描写が魅力です。ちなみに、図書館長の先生は、以前勤めた学校でロザンのお二人に古典を教えていらしたことがあるそうですよ。