知的障がい生徒自立支援コース(フレンドサポート)について

堺東高校の知的障がい生徒自立支援コースの入学者選抜について

知的障がい生徒自立支援コース説明会

平成18年4月より、「知的障がい生徒自立支援コース」が本校に設置され、令和5年3月には第15期生が卒業しました。
「ともに学び、ともに育つ」という理念に基づいて、本校では「フレンドサポート」と名づけ、取り組みを進めています。
本校の教育環境や概要をご理解いただくために説明会を開催しています。

説明会詳細や申し込み方法について、こちらでお知らせします。

授業・実習のようす

自立支援コース生の高校生活(自立支援コースブログ

フレンドルーム



授業の様子



実習のようす



寒空の中、みんなで協力して焼き芋大会をしました。


学校外でもフレンドサポートの取り組みを紹介しています。また、堺支援学校との交流を10年以上続けています。

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知的障がい生徒自立支援コースとは

1.「自立支援コース」設置の趣旨

大阪府では、障がいのある児童生徒の教育については、一人ひとりの障がいの状況に配慮し、その可能性を伸ばすとともに、障がいのある児童生徒と障がいのない児童生徒が「共に学び、共に育つ」教育を通じて、社会参加・自立する人間の育成を図ることをねらいとして実施してきました。その結果、公立の小中学校では、すでに約97%に支援学級(養護学級)が設置され、「共に学び、共に育つ」教育が実施されています。高等学校段階においても、この考え方が打ち出され、平成13年度より調査研究が府立高校5校ではじまりました。その結果を踏まえ、平成17年8月には大阪府学校教育審議会より「高等学校における知的障がいのある生徒の受入れ方策について」(答申)が出されました。
府立高校において、障がいのある生徒が社会的自立を図れるよう、一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を行い、「共に学び、共に育つ」教育を推進する環境を整備していく方針を打ち出したものです。この考え方は全国に先駆けて、大阪府独自に進めるものです。「自立支援コース」は、これまでの調査研究校5校に加えて、平成18年度から、新たに本校を含む府立高校4校に設置されました。
障がいのある子どもたちの教育については、近年の国際的な動向として、通常の教育の場で、一人ひとりの特別な教育的ニーズに応じて支援を行う方向(インクルージョン)に進展しています。堺東高校に設置された「フレンドサポート(自立支援コース)」は、障がいのある生徒と障がいのない生徒が「共に学び、共に育つ」という新しい考え方にもとづくものです。
私たちは、生徒たちが障がいの有無に関係なく、さまざまな活動を通じて互いに学び、互いに支えあって心豊かな人として育っていくことを期待しています。

2.堺東高校「フレンドサポート(知的障がい生徒自立支援コース)」の概要について

● フレンドサポート(自立支援コース)の生徒は各年次とも3名が定員です。本校1学年の定員はこれによって283名となっています。
● フレンドサポート(自立支援コース)は、堺東高校総合学科の中に設置されますが、総合学科の定員やカリキュラム等の変更はありません。
● フレンドサポート(自立支援コース)の生徒の在籍はクラスにありますが、カリキュラムについては、固定的ではなく「共に学び、共に育つ」ことと「自立支援」の2つの目標を考えながら柔軟に対応していきます。
● フレンドサポート(自立支援コース)」の学習形態は、基礎学習を重視し、本人の自立を支援するという観点から、障がいの状況に応じて様々な形態で実施します。
● 一般選抜の生徒と共に学び、共に育つことを大切に考え、学習及び自立支援のための教室(愛称「フレンドサポート教室」)が「自立支援コース」生徒の学習や一般選抜の生徒との交流を支援します。
● フレンドサポート(自立支援コース)の生徒と一般選抜の生徒の交流や関わりをとおして、「共に学び、共に育つ」というノーマライゼーションの意識の向上をめざします。

3.障がいのある生徒が高等学校で「ともに学ぶ」意義 (調査研究校報告より)

障がいのある生徒にとって
●忍耐力や持続力が向上し、自立心が高まるとともに、表現力が豊かになるなど集団のなかで生活する力を着実に身に付けています。
●多くの生徒があつまり、多くの個性が存在し、絶えずその影響を受ける高等学校という場で日々学んでいることが、障がいのある生徒にとって大きな希望ややりがいをあたえています。
周囲の生徒にとって
●障がいのある生徒を一人の級友として自然に接することで、障がい者理解を日常的に学んでいます。
●このような体験から、次世代の共生社会を担う資質を身につけていくことが期待されます。