中河内・南河内地区授業改善フォーラム

平成26年2月24日(月)に、大阪府教育センターにおいて、中河内・南河内地区授業改善フォーラムを開催しました。校内研究ワーキング・スタッフや参加者からの「他地区の実践を知りたい」という声を受け、2地区合同での開催としました。当日は、府内の小・中学校、市町村教育委員会指導主事を合わせ、総勢108名の参加がありました。

 

「校内研究の取組を日々の授業改善へ ~ターニングポイント みんなでやれば子どもは変わる~」というテーマのもと、2部構成で実施しました。 

 

第1部は実践発表でした。

○八尾市立高美中学校

*「高美中八策」の中から「めあてについて」「活用力を問う問題の研究」「わかる授業をめざす」について、

 

○富田林市立第一中学校

*「幼・小・中」の11年間で校区の子どもの成長を見届ける「11か年プロジェクト」「小中学力部会の取組」「研究授業の持ち方」について、

 

○羽曳野市立古市小学校

*「学校全体で取り組むための仕掛け」「具体の改善を図るための仕掛け」について、

 

○東大阪市立楠根東小学校

*「授業で子どもをつなげる」「説得でなく納得を」「職員をつなげるために」について、発表されました。4校とも具体的でわかりやすく、参加者が熱心に聞いている姿が印象的でした。

 

第2部は「授業について学校全体で揃えていること」「学校全体で取組を継続させるための工夫」についてグループ交流をしました。それぞれのグループでは、次のような意見が出されました。

 

・各学校で効果が出ていることは、全職員で取り組んでいる部分だと共通確認した。

・授業改善のみならず、日々の学習や家庭学習の指導についても、学年内で協力している。

・授業改善に取り組むきっかけは、やはり子どもたちの姿である。教職員間でめざす子どもの姿を明確に共有していることが、具体的な取組につながっている。

・本日の発表にもあった、授業のはじめにめあてや流れを伝えるという取組はしているが、教員によって手法が違うので話し合う必要がある。

・年度初めは教職員が入れ替わるなど、学校全体の環境の変化がターニングポイントにもなりうる。どんな取組でも、強い意志をもって進めるリーダーシップが必要である。

・経験の少ない先生のために、月1回程度学習会を開いていきたい。また、研究討議を活発に行い、次の授業に生かしていくことを明らかにするため、討議の柱を明確にし、KJ法を用いるなどの工夫をしていく。

・研修部として、具体的な方法(ノート指導、掲示物、研究討議の仕方など)について方針を出し、みんなで取り組んでいく。そのことで課題が明確になり、新たな取組を検討できる。

 

このように、実践報告を聞き、参加者が取組を交流することで、今後の取り組みの方向性が定まり、充実したフォーラムとなりました。

 

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