12月3日(木) 5限 3年生へ人権学習「人権侵害」の講話が行われました。
昨年度から、3年生に向けて行われています。
「人権侵害」とは・・・ 国家や他人が基本的人権の保障を侵すこと。
過去に、ドイツ・旧ソ連・日本など世界の様々なところで国家権力による一般市民への迫害・抑留・支配がなされ、基本的人権が侵されてきました。過去の歴史を振り返りながら、現在も続いている北朝鮮による日本人拉致問題について話し、アニメ「めぐみ」の視聴をしました。このアニメは横田めぐみさんの拉致事件を題材に家族の苦悩や懸命な救出活動が描かれたものです。中学時代に見たこともある生徒は一部いたようですが、ほとんどが初めて見る生徒で、"遠いどこかの話"ではなく、身近な場所でも起こったことであり、めぐみさんのご両親の気持ちに寄り添いながら見ていたようでした。
菅総理大臣が9月に就任してから、「拉致被害者家族連絡会」のご家族と面会されたり、集会であいさつをされたり、最近ニュースに出ていることにも触れました。国家間でしか解決できない問題であるけれど、一人ひとりが「正しく知ること」「関心を持つこと」で、行動が変わり、「自分にできること」を実行していければ、救われることや救われる人がいて、平和な世界をつくっていけるのではないか。「自分にできることを考えてみてください」と締めくくりました。
生徒の感想には
・私達のように若い人達が、人権侵害について知ることが、次の世代に教えることができる。拉致問題だけでなく、他の人権侵害にも知っていくことが大切だと思った。
・人権侵害の問題は、自分たちで調べてもどの情報が正しいか判断が難しいこともある。無知や無関心なことも怖いけれど、間違った知識や極端な情報に惑わされないことも大切だと思った。私たちが生まれる前からの続いている問題は知らないこともたくさんあるが、私たちが解決していかなければならないので、正しく知る必要があると思った。
・お互いを認め合うことが大切だと思った。日本ですら、たくさん性格の違う人と出会うので、世界にでると、もっとたくさんの自分とは違う人種に出会うと思う。大切にしている韓国の言葉に「理解より認定」とある。理解することができなくても、その人の個性として認めることは必要だと、より一層強く感じた。
などが書かれており、これから大人になって社会を支えていく生徒たちに平和な世界を築いていってくれることに期待が膨らみました。