今年もこの時期、夏の読書のススメです!

今年も梅雨明けから猛暑が続いてます。昨年に引き続き夏の読書のススメです。この時期に室内やカフェで読書をするのはいかがでしょうか。

日本の作家の中で私が好きな「東野圭吾」以外に、昨年からハマっているのは「原田マハ」です。今まで読んだものには「本日は、お日柄もよく」「生きるぼくら」「あなたは、誰かの大切な人」「楽園のカンヴァス」「風のマジム」「旅屋おかえり」「カフーを待ちわびて」「奇蹟の人」「異邦人(いりびと)」「総理の夫」「星がひとつほしいとの祈り」「モダン」「ジヴェルニーの食卓」「キネマの神様」「太陽の棘(とげ)」「ロマンシェ」があります。

「原田マハ」は自身がニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーター(美術館等で施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い学術的専門知識を持って業務の管理監督を行う専門職)をしていたこともあり「楽園のカンヴァス」「モダン」「ジヴェルニーの食卓」「ロマンシェ」「異邦人(いりびと)」「キネマの神様」などの美術館、絵画、キュレーター、映画ネタが多いのですが、「風のマジム」「カフーを待ちわびて」「太陽の棘(とげ)」といった沖縄ネタもあります。

そして京都人の私がびっくりしたのは「異邦人(いりびと)」に出てくる京都市左京区吉田の奥まった閑静な住宅地が私の実家のすぐ近くの方の家をモデルにしていたことでした。

「原田マハ」の作品すべてに共通するのは、読み始めると一気に引き込まれ最後まで「すっと」読めてしまうことです。(美術にうとい私は美術ネタの作品には少し時間がかかってしまいますが・・・)内容は、主人公が多様な人たちと出会い助けられながら成長していく物語が多く、読み終わった後には、なんともいえない温かい気持ちに満たされます。

私はスピーチライターが主役の「本日は、お日柄もよく」を最初に読んで「原田マハ」の作品の虜になりました。作品すべてがおススメですが、すべてネタバレをすると面白くないので、私が秀逸だと思う「奇蹟の人」のみ少し触れておきます。登場人物の少女の名前は「介良(けら)れん」、家庭教師の名前は、「去場 安(さりばあん)」。ヘレンケラーとアン・サリヴァンの物語が明治時代の日本、青森県の津軽で展開されます。是非、ご一読を!

まだまだ暑い日が続きます。小説の中の世界に浸り、明日からの活力にしましょう!