<12月22日(金)二学期終業式>

○12月22日(金)は二学期終業式でした。

〇終業式では、この間いろいろな大会等に参加して表彰を受けた生徒の皆さんを紹介しました。

また、以下の概要のお話をしています。

○本日は12月22日(金)です。今日を含め、今年はあと十日となりました。皆さんは二学期とこの一年間をふり返ってください。

○全学年と各学年に向けた話、「居場所を持つこと」の二つの話をします。

○全学年の皆さんへ

○まずは9月に文化祭がありました。今年度は、保護者の方、中学生等にも見学してもらうことになりました。皆さんの協力により、皆さん自身の満足はもちろん、保護者の方、同窓会の方、見学に来られた中学生等にも、「よかった」と思ってもらえる文化祭だったと思います。学校説明会、体験入学では、生徒会役員、幼児教育・看護医療コースの生徒、部活動をしている生徒をはじめたくさんの生徒が、中学生(受験生)や保護者等の方に、東淀川高学校のよさを伝えてくれました。

○他にも限られた場面ですが、皆さんが頑張っている姿をみせてもらったり、聞きました。

○9月、ダンス部が淀川区民祭に参加しました。一月の全国大会に向けて、頑張っていることもうれしいですし、地域の方々に活動の成果をみてもらうことも大切だと感じています。幼児教育コースの生徒は、昨年までの取組みを引き継いで、ファーストリテイリング(ユニクロ)の「"届けよう、服のチカラ"プロジェクト」に協力をしました。三年生の選択科目「ハングル」を選択している生徒の中から、11月5日の「四天王寺ワッソ」の楽団として参加をした生徒がいました。自然科学部は12月17日、京都「善気山(ぜんきやま)」にて、指導員の方から指導を受けながら、森や鹿よけの柵の整備に取り組みました。その他にもいろいろな取組みをした皆さん、ありがとうございます。頑張ったひとがたくさんいたことは、すごくうれしいです。

○三年生の皆さんへ

○二学期、多くのひとが進学・就職試験を迎えました。学年の先生と、遅くまで繰り返し面接練習に取り組むなど、熱心に準備をしているひとをたくさんみました。その努力が実り、この二学期に進路が決定した人がいます。進路が決定した人は、自分の進路に繋がる本を読むなど、将来に必要な力を蓄えてください。年明けに進路実現に向けて試験を受ける人がたくさんいます。これからの努力により確実に力はつきます。最後まで頑張ってください。進路が決定した人は、最後まで頑張る友だちを応援してください。年明け、三学期は高校生活の集大成の期間です。登校期間は3週間余りです。冬休みに、高校生活でやり残したことはないかを考え、三学期に行動に移してください。

○二年生の皆さんへ

○10月に修学旅行がありました。当日までのていねいな準備があり、充実した三泊四日を過ごすことができたと思います。修学旅行で、自分を支えてくれたひとへの感謝の気持ちを持った生徒がいました。感謝の気持ちを持ったことは成長の証だと思います。他にもたくさんの気づきがあったひと、成長したひとがいると思います。参加したひとは、思い出を大切にするとともに、参加できなかったひとの気持ちもわかる二年生であってください。

○二年生の二学期が終わり、高校生活も半分を過ぎました。進路目標を決めて、その実現に向けて取り組む本格的に時期になりました。この冬休み、改めて自分の将来について考え、行動しましょう。その際、保護者の方やいろいろな人と相談をしてください。また、学校の中心としての自覚を持ち、後輩をしっかり引っ張ってください。

○一年生の皆さんへ

○9月、初めての文化祭では、体育館の舞台発表にチャレンジしたクラスがありました。大学の先生等からの説明を聞き、自らの将来について考えて、二年生以後の文系・理系や幼児教育・看護医療の専門コースを選択することは、大きな決断だったと思います。

○一年前を覚えていますか。多くの人は中学校の進路懇談が終わり、志望校を決めながら、勉強をしていたと思います。昨年の学校説明会や体験入学に参加したひと、本校生徒になって、今年、学校説明会等で活躍をしているひともいると思います。年が明けて4月、今度は皆さんの後輩が入学してきます。先輩としての態度や行動を期待しています。

○2つめの話として「居場所を持つこと」の大切さについて話をします。

○哲学者の鷲田清一さんの著書の一部分からご紹介します。

○「居場所がない」と委縮することは、ひとが「つくる」という行為をしなくなったところから起こった。農作に始まるように、ひとは生き延びるために、他者と協力しながら「つくる」行為をしてきた。「文明」の進化とともに、ひとは「つくる」手間を省き、「つくられた」ものを買うことに関心を移した。「つくられた」ものを買うことにより生活は便利になり、快適になった。一方、ひとは「つくる」能力を失ってきた。

○私が感じたのは、「居場所がある」こと、「つくる」ことをとおして他者と協力することの大切さです。皆さんには、「つくる」経験をとおして、居場所を「つくる」経験を積み重ねてほしいと思います。文化祭・部活動・修学旅行等の機会に、協力した経験をふり返ってください。

○この冬休み、心と体を休めてください。健康や安全に十分に気を付けて、年末年始を過ごしてください。新しい年を迎えるにあたり、新たな目標を立ててください。始業式は1月9日(火)です。昨年度に引き続き少し長い冬休みです。新たな気持ちで皆さんに会えることを楽しみにしています。