国際STEAMワークショップ in Fukushima 2025 最終日

最終日は、富岡町・大熊町に移動し、東京電力廃炉資料館および福島第一原子力発電所の視察です。

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視察については、厳重なセキュリティの下、スマートフォンはもちろんの事、一切の荷物を持ち込むことができません。携行できた用紙に説明をひたすら書き込みます。

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視察専用のバスからALPS(放射性物質を含んだ汚染水を浄化処理する)施設を巡り、1号機から80m離れたデッキに出て、1〜4号機の建屋、汚染水対策について説明を受けながら見学をしました。

立ち並ぶ巨大な処理水タンクを過ぎる中、昨日の質疑応答で聞いた「原子力は総合工学」という言葉を想起しました。核反応、原子炉、放射線、核燃料サイクルに限らず、建築、土木、機械、電気、医療、環境など、多岐にわたる分野です。それぞれの分野での専門知識を結集し、総合的な知識と技術が日々更新される現場でした。

第一原発では、1日に4500名強の作業員の方々が、日夜廃炉に向けて作業されています。

視察を通して、「安心安全」は、数値とデータと事例をもとに、説明を尽くして作り上げていくものだと実感しました。

3日間の研修を振り返った本校2年生Tさんのコメントです。

「今回の研修では、多くのロールモデルの方々から歩んできた生き方や私たちに求められる姿勢を伺うことができ、大変学びの多い時間となりました。さらに、福島原発の跡地を実際に視察し、周囲の閑散とした景色から震災の爪痕を強く感じました。短い3日間でしたが、全国の仲間と共に深く学び合い、一生の思い出となりました。この貴重な経験を今年の大阪サイエンスデイでしっかりと伝えていきたいです!」

ワークショップを機会に研究者としての姿勢や思考を学び、自分の目で廃炉の現状を見たTさん。関係を築いた仲間たちには、現地福島県の高校生・高専生もいるそうです。「他人ごと」を「自分ごと」に変えていくいい出会いにできました。本企画にチャレンジした高校生たち全員、本当に意欲的で素晴らしいです。

Tさん、Kさん。これからも「ホンモノ」に出会い、考え続けてくださいね。

最後になりましたが、本校生が参加できるようご尽力いただきました、NDF並びに関係者の皆様、誠にありがとうございました。この記事がわたしたちの未来に向けて少しでもお役に立てれば幸いです。