【理数フィールド】臨海実習

1日目

朝8時30分、バスにたくさんの荷物を載せ、学校から和歌山県すさみ町江住に向けて出発しました。見送りの先生の心配をよそに、皆元気いっぱいです。
無事宿に到着し、各自昼食をとった後、着替えてさっそく江住海岸へ出発しました。
台風の影響もあり、海は少し濁っていました。波もありましたが、まずは海に慣れること。最初はただの海水浴のようでしたが、流石は生物に興味のある生徒たち。すぐに生き物を探していました。磯の方でエビやカニ、魚を黙々と捕まえている生徒もいました。この日一番の大物はクロクモヒトデ。発見した生徒は大興奮でした。
夕食は近くの道の駅にあるレストランです。生徒たちは思い思いの品を注文していました。
夕食後はすぐ隣にある「エビとカニの水族館」でバックヤードツアーです。まずはエビとカニに関するクイズに答えながら生態を学びました。なんとクイズで全問正解した生徒が!オリジナルグッズをもらっていました(欲しかった・・・)。その後、真っ暗な館内をライトで照らしてもらいながら見学しました。様々な種類のエビやカニを見学できましたが、昼間には見られない活動をしていたり、真っ暗闇というのがまたテンションが上がります。見学の合間にはヤシガニを間近で見せてもらいました。生徒たちは、恐る恐る触ったりつかんだりしていました。
宿に戻った後は1日の振り返りです。どんな生き物を発見したか図鑑で調べたりスケッチに書き起こしたりしました。

  

2日目

朝5時に釣りへ出かけましたが、波が高すぎて断念・・・
海に入れるか不安が残り、テンションが低いまま朝食を終えました。とりあえず準備をして昨日よりも遠い江須崎海岸へ向かいました。着いたとたんに激しい雨風に襲われ、午前と午後のプログラムを入れ替えることに。先に灯台のある島へ入り、亜熱帯植物の観察を行いました。長い年月をかけてねじれた太い蔓や、ハカマカズラなど本州では珍しい植物を観察できました。激しい山道を登って灯台までたどり着くと、きれいな大海原が見えました。
灯台から降りてくると、天気も落ち着き海に入れるほどに。再び磯で生き物探しです。今日はウニが大量!と思いきやガンガゼが混じっていて危ない・・・アメフラシやミナミハコフグ、ミヤコキセンスズメダイの幼魚など熱帯魚も多くみられました。昨日と全然違う生き物に生徒のテンションも上がっていきました。
今日の夜プログラムは天体観測と炎色反応の実験です。月齢が満月に近かったのですが程よく雲が隠してくれ、きれいな天の川が見えました。普段見ることのできない満天の星空に生徒たちは大興奮でした。また、炎色反応の実験も楽しみました。カメラのシャッター速度を変えて文字を書いたり、手に複数持ってみたり・・・しっかり実験しました。
宿に戻ると、昨日に引き続き振り返りです。その合間に、宿舎の庭で土星の観察も行いました。

3日目

昨日のリベンジ!ということで釣りに出かけましたが皆疲れもたまっており参加者5人でした。釣りは初めての生徒もいましたが、カゴカキダイ、キュウセン、カサゴなど大漁でした(最後はリリース)。
朝食後、江須の川へ出発。最終日は川の生き物の探索です。昨日の荒天の影響か水位が少し高く、生き物が少し見つけにくい様子でしたが、テナガエビや魚、カニも見つけました。鮮やかなベニトンボも飛んでいました。
川での活動後、道の駅に寄ってお土産を購入し、宿に戻り昼食を食べました。
その後、バスに荷物を積み込み、学校へ。帰りのバスはさすがに疲れて寝ているかと思いきや、マジカルバナナのゲームでしばらく盛り上がっていました。
3日間盛りだくさんなプログラムでしたが、ケガや病気もなく全員が無事に戻ってくることができました。この後は事後学習が待っています。学んだ内容をまとめ、文化祭で展示したいと思います。もしよければご覧ください。