臨時総会終了後、200余人のPTA会員の方が参加され、令和7年度 PTA主催講演会を開催いたしました。
日頃、子どもたちは部活動や勉強に頑張っています。保護者としては、せめて体を壊さないようにサポートしていきたいと思うものの、このやり方は合っているのだろうか、と不安に感じるところもあります。また、生徒自身が我流で食事制限を行っていたり、トレーニング強度とのアンバランスにより体調を崩すこともあると耳にしております。目的を達成するためには、日々のトレーニング(活動)、休息に加え、栄養はとても重要です。
そこで、今年度は、スポーツ栄養や成長期の食生活について講演会を開催することになりました。
プロ野球・阪神タイガースの専属栄養アドバイザーで、一昨年の38年ぶりの日本一に大きく貢献された、Power Nutrition代表で公認スポーツ栄養士の吉谷佳代先生をお招きすることが叶いました。吉谷先生は、その他、バレーボール、陸上などのチームもサポートされていらっしゃいます。これまで幅広く栄養指導や栄養講習会を実施されており、とても分かりやすいご講義をなさると評判が高くていらっしゃいます。
「一流選手も実践する!食べて強くなる栄養学 ~スポーツ・学業・思春期を支える食の力~」と題して、1.高校生の栄養の大切さ、2.体をつくる食事とは、3.体を強くする食事とは、についてご講演いただきました。
まずは、身体の材料となる栄養素を適切に摂取することが大切であることをお話いただきました。炭水化物抜きダイエットの弊害、むしろ炭水化物は適切な量を摂取すべきであること、タンパク質の摂り方や、脂質の質を踏まえて適切に脂質を摂取すること、不足しがちなカルシウム、鉄、ビタミンA、食物繊維を忘れずに補うことを、食事への取り入れ方と合わせてお示しくださいました。
次に、食事のタイミングの工夫についてでした。成長ホルモンの分泌との関係や、血糖値を意識することと食品のGI値(食後血糖値の上昇を示す指標)について、夜食の考え方や注意点などをお話いただきました。
また、負けない体を作る-免疫力維持のポイントとして、意識して食物繊維摂取し、腸内環境を整え、腸を強くするための食生活をすること、また栄養面だけではなく休息や体温を下げない習慣についてもご教示いただきました。
事前のご質問の内容も盛り込んでくださり、会場からの質問にも丁寧にご回答いただきました。吉谷先生、ありがとうございました。