日 時 |
令和5年7月7日(火) 10:00~11:45(本校図書室にて) |
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出席者 |
協議会委員 |
職名等 |
学校事務局 |
校務分掌等 |
山本 智子 |
皇學館大学 教育学部 准教授 |
杉本 幸一 |
校長 |
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阿久根 賢一 |
社会福祉法人 福祥福祉会 理事長 |
稲野 早苗 |
教頭 |
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千馬 外代美 |
本校後援会 会長 |
吉村 晋治 |
教頭 |
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髙田 浩行 |
社会福祉法人 川西市社会福祉協議会事務局 次長 |
切通 圭介 |
事務長 |
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加藤 純子 |
吹田市立こども発達支援センター わかたけ園 園長 |
藤嶋 耕治 |
首席(小学部付) |
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林 佳子 |
本校保護者(PTA会長) |
李 容司 |
首席 養護教諭 |
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北村 直樹 |
首席(高等部付)・高等部主事・事務局長 |
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欠席 |
長峰 祐介 |
小学部主事 |
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米良 知之 |
中学部主事 |
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宮脇 敦子 |
首席(中学部付) |
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おもな テーマ |
「令和5年度 学校経営計画について」 |
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協議内容 の概略 |
1.学校長挨拶 2.自己紹介(委員および教職員) 3.学校運営協議会について(実施要綱の確認) 4.本年度「会長」および「副会長」の選出 5.学校概要(各学部概要)の説明 6.協議事項 ・令和5年度 学校経営計画について 7.事務局より諸連絡 学校長挨拶 ※カフェ体験(小学部2年児童よりカフェ) ※会終了後に可能な方のみ校内見学。 |
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協議内容 質疑応答 ・ 提言等 |
【開会、校長挨拶】 今年度も学校運営協議会の中で様々なご意見を頂きながら少しでも学校を良くしていければと思います。令和5年度5月からコロナの対応が5類となったことを受けて様々な行事が見直しをされております。先日も全校交流会を行うことができ、元に戻ってきたとの印象を受けているが、今後も感染対策を万全にしたうえで教育活動を行っていこうと思っております。何卒宜しくお願い致します。 【自己紹介(委員および教職員)】 【学校運営協議会について】 「本校学校運営協議会実施要項」の確認。 【本年度会長、副会長選出】 会長:山本 智子委員、 副会長:阿久根 賢一委員が選出。 【学校概要(各学部概要)について、各学部主事より説明】 <事務局B> 小学部概要についての変更点 ・春の校外学習を低学年(1,2,3年)と高学年(4,5,6年)で実施していたが、今年度からは低学年(1,2年)、中学年(3,4年)、高学年(5,6年)で実施。 ・金曜日の授業「ことば・かず」と「自立活動」が入れ替わっている。 中学部概要についての変更点 ・新入学生に対して、以前は入学者説明会の時に実態把握を行っていたが、今年度より2月から3月に体験授業を実施。 <事務局G> 高等部概要についての変更点 ・教育相談や説明会の時に質問が上がりやすい「クラブ活動」について追記している。本校では、「スポーツ同好会」として平日は1学期に2回程度、土曜日は第2土曜日に実施している。参加者は4名。 ・昨年度の進路状況について変更している。 <委員D> ・高等部で医療的ケアが必要な生徒の進路先は大変少ないと思うが、進路状況はどうか。 <事務局G> ・昨年度も全く進路先がない生徒はなかった。現在は過ごしているデイサービス施設をそのまま、進路先として希望される方も多い。併用はしているが、特に進路先がないといった状況にはない。 <委員C> ・「とよみの会」の方と話す機会があったが、高等部でも体験授業を実施しているか。また、全員が実施しているのか。 <事務局G> ・希望があれば少しだけ活動に参加する体験は、実施することもあるが、毎年1名いるかいないか。 <委員E> ・小学部の体験予定日などを教えていただきたい。 <事務局B> ・ホームページにも掲載をされているが、年間6回実施している。1回目は10月ごろから行う。 <事務局E> ・就学にかかわる時期が各学部とも違い、就学前の児童は特に早い。主な目的は子どもや保護者が学校を体験し、教員側も実態を知る機会となっている。 ・中学部は小学校に在籍しながら体験時間を確保することが難しく、3月の入学予定者説明会の時に実態把握するのでは遅かったので、今年度から入学が決定している児童のみを対象として体験を実施することとなった。 ・学校見学会も年3回行っているが、体験授業とは目的は違う。 <委員F> ・在校生にも配慮した形で実施してもらえるとありがたい。 <委員A> ・個々のケースで適切に対応をしてもらいたいが、在校生のためにも何か工夫があれば行っていただければと思う。 【学校経営計画について校長より説明】(※詳細は本校ホームページに掲載) <事務局A> 「めざす学校像」 ・変更なし。 「中期的目標」について 1.「一人ひとりの教育的ニーズを踏まえた教育活動の推進」に関して ・3年後を見通した目標が必要となるので令和7年度まで記載をしている。 2.「支援教育に関する高い専門性と授業力の向上」に関して ・ICTを活用した授業や自立活動、スヌーズレンルームの活用についてもどのように評価をしていくのかを検討している。 ・教員の欠席についてはGoogle formを使用している。今後は児童生徒の欠席連絡も電話以外の方法でできないのか検討をしている。 ・LSが地域の小中学校の相談に答えているが、地域の小中学校は通級指導教育が増えている。現在のニーズは、通級での指導方法についての相談が多い。また、校内支援にも力を入れいている。 3.「保護者や地域に信頼される開かれた学校づくり」に関して ・災害を想定した訓練やアドバイザーの助言を得ながら、箕面市と連携をしている。 ・今年度も医療関係者の見学会(昨年度6回)を予定している。 4.「安全で安心な学校づくり」に関して 【質疑・応答】 <委員D> 個別の支援計画について ・OT、PT、ST、放課後等デイサービスなど療育との連携はあるのか。保護者からのニーズもあるのか。 <事務局A> ・実際に行われている施設への見学は保護者からの要望があれば実施している。その内容を支援計画に盛り込むこともある。 <委員F> ・現在、リハビリ施設などへの見学はコロナ禍の影響もあり、できないことも多く、訪問リハのケースも増えてきている。保護者が動画などを撮影し、学校と共有することもある。 <事務局B> ・さまざまな見学のパターンがあり、実際にリハビリの先生に来校していただき、手技を見学することもある。 <事務局E> ・長期入院をしている児童生徒についてのオンラインでの情報共有をすることもある。 <委員D> ・放課後等デイサービスと児童生徒の細かな実態についての情報共有などは行っているのか。 <事務局B> ・日々のことやその日の体調などついての情報共有は行っている。放課後等デイサービスの方から質問があればお答えをしている。 <委員A> ・一日の流れの中での様子について、必要な情報についての共有はできていると理解できた。 <委員B>*質問3点 ① キャリア教育について ・キャリア教育を実施した成果をどのように図っているのか。指標としているものがあるのか。 <事務局A> ・保護者にもアンケートを実施しているが、児童生徒がどのように実感しているのかも考えていく必要がある。 ② ICT活用の予算について ・ICTを充実させるためには予算が必要となり、高額の物もあるかと思うが、どのように捻出をしているのか。 <事務局A> ・校長マネジメント予算から捻出している。今後も計画的に執行していく予定。 <委員F> ・PTAからも予算を計上して支出している。今年度は3Dプリンターを購入予定。 <委員B> ・VRゴーグルをシニアの方に使用した時、生活体験を重ねていく効果があった。支援学校においては初めてのことに委縮をしたり、怖がったりすると思うので、ワンクッション入れられるという意味でも活用ができるかもしれない。 ③ ストレスチェックについて ・年度途中の退職者や休職者はおられるのか。 <事務局A> ・年度途中での退職者はいない。体調を崩して病気休暇を取るケースや、育休などのケースはある。 <委員B> ・人員的な補填はあるのか。 <事務局A> ・代わりに講師が配置される。 ・ストレスチェックの中には身体的ストレスと心理的ストレスがあり、本校では身体的ストレスの項目が上昇しており、心理的ストレスは横ばいとなっている。 <委員A> ・ストレスの考え方が個人で違っていると回答が変わってくる。 <事務局D> ・ストレス度は100が平均となっている。大阪府下の教職員だけでなく事務職なども含む全国の職員が調査対象となっている。 <委員C> ・国は通級をすすめており、箕面市の中でも以前は小学校、中学校で2校通級指導学校があった。今後、通級指導教室で学んだ児童生徒が高等部に入学した時に同じような内容で学ぶことができるのか。個別と集団で学べる事があるが、高等部で対応ができるのか。 <委員A> ・通級学習は基本的には自立活動の学習と言われているので、個別では自立活動をしている。支援学校とはつながっていくことができやすいと考えられる。 <事務局E> ・大阪府では、支援学級の児童生徒の進路先が支援学校に偏っていた現状があった。その結果、知的が主な障がいの支援学校の児童生徒が増え、問題視されてきたので、12年ぶりに大阪府学校教育審議会が開催され、府立高校の中で受け入れていく方針が出された。 <委員C> ・保護者の方々も知識が多く、学校側も求められていくことも多いと思うので保護者とコミュニケーションを取りつつ研鑽していただければと思う。 <委員A> ・さまざまな教員がいたら良いと思うが、児童生徒とともに成長をしてもらいたい。 <委員C> ・個別の教育支援計画をもとに放課後等デイサービスと学校が情報共有をすることはあるのか。 <事務局E> ・全校児童生徒が情報共有を行う場はない。ただ、発信先は様々であるが、配慮がいる児童生徒を対象としたケース会議は行うことがある。 <委員F> ・放課後デイサービスの内容も様々でその用途によって複数のデイサービスを使い分けている。 <事務局C> ・児童生徒の成長が実感できるようにするのが、トライアングルプロジェクトであり、それぞれの関係機関がつながり、児童生徒のことを共有できるようになっていければと思う。ただ、そのようなプロジェクトがあるから全児童生徒の情報共有の場を設定していくことは難しいため、個別のケースで対応することが多い。 <事務局E> ・例えば学校の連絡帳と放課後等デイサービスの連絡帳が同じカバンに入っているケースが多いが、それを共有することはない。共有することが必ずしもプラスに働くとは限らないケースもある。 <事務局C> ・個人情報の観点もある。トライアングルプロジェクトも会議の場を設定するというよりも、放課後等デイサービスに引き渡す時に学校での様子や放課後等デイサービスでの活動の様子などを共有し、教育にいかすことができればうれしく思っている。 <委員A> ・肢体不自由が主な障がいの支援学校においては日常生活の様子を細かく確認した上で教育に携わっている。そこが支援学校の教員の専門性のひとつであり、できている教員も多いと思う。地域の小中学校とのアセスメントの量や質が違っている。関係機関とやり取りをする時には十分把握していることが多い。 <委員E> ・学校の活動がどのように繋がっているのか理解することができた。 <事務局F> ・情報として医療的ケアが必要な児童生徒が増えている。今年度は72名が申請をしている。人工呼吸器を使用している児童生徒が6名在籍しており、来年度も入学がする予定。そのような児童生徒の受け入れに対して、教員、看護師とも前向きに捉えている。しかし、看護師の人数不足が懸念される。だからといって教員定数を崩して看護師を増やすことも難しい。箕面支援学校が大阪府内でも医療的ケアの児童生徒の人数は多い。今後は教育庁に教員定数外で看護師を配置してもらえないと、様々なところでひずみが生まれてくるのではと懸念される。現在、看護師は常勤4名、非常勤9名となっている。1日当たりの勤務人数は10~11名である。 <事務局A> ・児童生徒に何かあってからでは遅いのは理解しているが、制度が変わらないと難しい部分がある。 ・大阪府は独自で行っている事業として、医療的ケアの児童生徒を対象とした通学支援事業があるが、その中に同乗する看護師の予算も含まれている。その予算を各学校に配当されているが、国が変わらないと難しい。 <委員B> ・例えば、訪問看護の方が自宅に行く代わりに学校行くなど、大阪府が一人ひとりに給付している制度を学校で活用できればよいのだが。そのような制度設定をすることで問題が少しでも解決できることが理想ではある。 <事務局E> ・学校教育法では看護師の配置については記載がないのが大きな壁となっている。大阪府独自では臨時技師(常勤)と高度医療サポート看護師(非常勤)として毎年更新の形で教員定数を崩さないで配置してもらえている。 ・地域の小中学校は支援担+看護師資格を持った支援員がその児童生徒に配置されているため、入学する際には看護師配置について丁寧に説明をしている。看護師だけでなく教員でも、最大限できることは行うところが地域の小中学校とは違う部分の一つである。 <委員A> ・学校ではどうしてもできないことがあるが、その場合は保護者の協力を得ることになる。それもまたいろいろな課題があると思うが、解決できる方法を探っていただければと思う。 【閉会、校長挨拶】 今回は貴重なご意見、励ましの言葉をいただきありがとうございました。次回11月にも様々なご意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。 |