もりひが授業紹介「書道Ⅱ」

授業のテーマは「隷書」です。漢字には「楷書」「行書」「草書」「隷書」「篆書」と色々な書体がありますが、「隷書」は看板や見出しなどでよく見られ、「篆書」を書きやすくしたものということです。授業では「隷書」で漢字を書く際のポイントをまずプリントにまとめます。先生の説明は書画カメラを用い、教科書やプリントをプロジェクターで投影することで後ろの席からも、どの部分を説明しているかが見え、わかりやすくしています。(説明を聞きながら硯で次の準備している気の早い生徒がいましたが、そこはがまんがまん!)「隷書」の特徴として書き始めが逆筆、「波磔」(はたく)と呼ばれるはらい、横長の字体(ダックスフントをイメージ)などがありますが、授業の最終目標は自分でオリジナルの表札を作ること。まずは紙にペンで苗字や名前を「隷書」で書くことから始めました。個人的には書体の勉強や書き方を一から勉強したい、年賀状やちょっとした書き物を毛筆でできたらいいなぁ、と思っているので生徒をうらやましく眺めていました。芸術科目(書道、音楽、美術)を学習することは感性を磨くことにつながります。また、文科省の提唱する「STEAM教育」の「A」は「Art」です。学校で学ぶことは1つ1つバラバラであるように思えますが、教科を横断して学ぶことで新しい発想や着眼点が生まれ、生徒のみなさんがこれからの複雑な社会に対応できる力を身につけてほしい、と思いました。

藤原 大