河内長野市教育フォーラム参加しました

8月2日(火)の午後、河内長野市ラブリーホールで、「平成28年度河内長野市教育フォーラム16」が開催されました。河内長野市は平成22年度に「教育立市宣言」をされて以来、「地域総ぐるみの教育」を目ざして、非常に熱心にさまざまな取組を展開されています。今回は基調講演として、大村はま記念国語教育の会事務局長 苅谷夏子氏による「ことばの力が伸びる瞬間」を拝聴いたしました。学生のころ、直接大村はま先生から国語の授業を受けられた際の様子をリアルに語っていただきました。 一つ一つことばを選びながら、分かりやすくやさしく語りかけてくださいました。

 「本で習うとか、そういうことでなくて、なま身の先生がそこに同じ呼吸をしながら生徒といるということのいちばんの効果は、生々しいところをわからせることではないかと思ったのです。」

「書くということは一般の人間にとりましては、心の中を文字にする技術なのです。・・・うまい文章の書ける人なんかそうたくさんいるものではない。そしていなくてもかまわないのです。自分の心を文字化することができたら、生きる技術としての書く力は育ったと言えるのではないでしょうか?」

「子どものことというより、自分の身を振り返って考えたのですが、持っている力というのは使い切った時に伸びるもののようです。たいしてない力でも、ありったけ使うと、また、どこかから湧いてくるのではないか、誰かが哀れに思って賜るのではないかと私は思いますが、使いきらないことには湧いてこないようです。かわいそうになるほど、持っている力をみな使って途方にくれるようにすることが、次の力を得るもとになるようです。」

 すべて大村はま先生のことばからの抜粋です。ひとつひとつがとても奥が深く、かつ腑に落ちますね。

 生徒一人ひとりの「言葉の精度を上げる」工夫をする。・・講演を拝聴し、この言葉がとても心に残りました。 ありがとうございました。