3月18日(金) 3学期終業式

3月18日(金) 3学期終業式で話したことをこちらでも紹介します。

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本日で令和3年度が終了します。このあと担任の先生から通知表が返却されますが、今この放送を聞いている人は、進級できたということです。よく頑張りました。また追指導がある人は取りこぼしのないように、引き続き頑張ってください。

2年生の皆さん、次は3年生で、最後の学年です。自分の希望の進路を実現するには、就職でも進学でも、学校の学習面での基礎・基本が必要になります。全日制普通科高校のりんくう翔南で基本的な生活習慣と、基礎学力をしっかりと身につけてください。

1年生の皆さん、4月からは後輩も入学してきます。よき先輩として、しっかりと学習やクラブ活動に取り組んでください。体育祭や翔南祭、修学旅行など自主的に活動する場面が増えてくることと思います。活躍を期待しています。

さて、りんくう翔南高校には昨年度から国際交流をしている学校が、香港にあることを皆さんは知っているでしょうか。今年度もコロナのためにZOOMを使ったオンラインでの交流になりましたが、生徒会のメンバーと有志の生徒を合わせて11人が参加してくれました。交流では、両校の学校紹介をりんくう翔南からは英語で、香港からは日本語でおこなった後、クイズ大会やテーマ別にディスカッションをしました。テーマは「学校生活」「大阪と香港の違い」「趣味」の3つで、それぞれグループに分かれて、英語と日本語を交えて意見交換をしました。香港の学校には現地の生徒だけでなく、日本にゆかりのある人もいますが、海外の生活が長いため、日本のことを忘れてしまったと感じている人もいました。

交流が終わってから香港の生徒から感想が送られてきました。時間の都合で2人だけ紹介します。1人めです。「今回、りんくう高校のみなさんと交流授業ができ、ありがとうございます。日本の高校生たちと交流することは珍しい機会なので、自分にとって大切な体験でした。私は日本人ですが、日本の文化や人に触れることは滅多になく、香港の生活と文化になじんでしまい、日本人の自分を失ったと思います。自分自身を日本人だと思ったことはないですが、りんくう高校のみなさんと交流をし始めたら、緊張しながらも、少しでも、日本に住むみなさんとふれあい、消えてしまった日本人の自分を取り戻せました。私は昔から日本への文化に興味を持ち、日本の生活や文化に関して、いろんな疑問がありました。日本に帰ることは滅多にないので、普段はネットやアニメから疑問を解き、情報を集めています。でもやはり、日本に住む、自分と同じ年の皆さんに、日本のことについて聞くのが自分の印象に深く残りました。また、みなさんが一生懸命英語で説明している場面が深く印象残りました。日本語はわたしにとって慣れない、難しい教科ですが、英語はりんくうのみなさんが普段使用している言葉ではないのに、りんくうの生徒の皆さんは自信をもって言葉を伝え、その努力に感動しました。ありがとうございました。」

もうひとり紹介します。「今回の授業で分かったことは、自分は日本語ができる方だと思っていたが、りんくう翔南の生徒さんたちに比べたら格が違うことに気付きました。そのため、私はこれから日本に住んでいる人みたいに、日本語だけではなく、人前で喋ることを上達させようと思いました。」以上です。

他にもまだ素晴らしい感想があります。残念ながら時間の関係で割愛しますが、皆さんはどう感じましたか。文化や生活様式が違って、考え方も異なる外国にいる生徒さんと交流したことでりんくう翔南の生徒も新たな発見をしました。我々にも得るものが多かったのですが、なにより素晴らしいのはりんくうの生徒と交流したことで、「消えてしまった日本人の自分を取り戻せました。」とか「日本語だけではなく、人前で喋ることを上達させようと思いました。」と香港の生徒が感じた点です。本校の生徒が、香港に住んでいる人に、自身や勇気ややる気を与えることができたと思います。私は校長として、今回参加してくれた皆さんを誇りに思います。本当によく頑張ったと思います。また指導していただいた先生方にも感謝申し上げます。

今後もコロナの影響で国際交流がどのような形になるか予想できませんが、引き続き皆さんの活躍の機会を一つでも多くしていきたいと考えています。では4月からは新入生を迎えます。4月8日(金)が始業式です。何事もスタートが肝心です。気持ちを新たに、始業式からよいスタートを切ってください。

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