【39期】休校期間の過ごし方【学年主任より】

 39期生のみなさん、元気にしていますか。先週送付したレターパックは全員無事に届きましたか。もし不備等あれば学校に連絡してください。

 今まさに、レターパックに入っていた課題と奮闘中という人もいるでしょう。先日の電話連絡の際、横田のクラスはほとんどの人が元々の春休みの宿題は既に終わらせていると確認できました。きっと、どのクラスも同じ状況でしょう。さすがです。学校再開まで時間がある中、しっかり課題に取り組むみなさんの姿勢に胸打たれました。追加の課題も、その調子で頑張ってください。

 しかし、進路を決定していかなければならないみなさんにとって、この休校期間の学習が課題のみに留まっていてもよいのでしょうか。受験勉強において大切なことは、与えられた課題に取り組むことではなく、現在の自身の状況を把握し、それを克服する課題を自ら考え乗り越えることです。今現在課題に(もちろん、人によっては塾等から課されたものも)取り組んでいる人は、その課題が自身の学習のどの点に影響を及ぼすのか意識しながら克服してください。そして、課されているものでカバーできていない点を発見し、自分でそこを補える課題を見つけて下さい。人に言われたことをこなしているだけでは、学力は伸びません。学習とは、本来能動的なものです。受け身にならず、アグレッシブに学習してください。その姿勢を養うのに、この休校期間を利用してください。

 アイザック・ニュートンを知っていますか?横田は物理学はまったくの専門外ですが、りんごが落ちるのを見て万有引力の法則を発見した人だということは知っていました。「ニュートンの三大業績」と呼ばれる「万有引力の法則」「光のスペクトル分析」「微分積分法の発見」。これらはいずれも、大学生であったニュートンが18ヶ月の間にあげた業績です。文系畑の横田にも、これらの業績がいかに現代の科学に影響を与えているのか、よくわかります。微分積分法ってニュートンが発見したんですね。このような大きな業績を残した18ヶ月とは、いったいどのような期間だったのでしょうか。

 1665年から1666年にかけて、ケンブリッジ大学に通っていたニュートンは故郷へ戻り、自由に思考する時間を得ました。この、故郷へ戻っていた期間が、前述の業績を残した18ヶ月ということになります。

 では、なぜニュートンは一時的に故郷へ戻らなければならなかったのでしょうか。ケンブリッジ大学が閉鎖してしまったからです。おそらく、ケンブリッジ大学だけでなく、ヨーロッパの様々な教育機関がその機能を停止させていたと思われます。その原因が、歴史上何度も我々を苦しめた「ペスト」の大流行です。

 当時のニュートンも、みなさんのように所属している教育機関に通えない辛さを感じていたはずです。また、ペストによる社会状況の混乱に不安も感じていたでしょう。そのような状態で、彼は大きな業績を残したのです。みなさんに、人類史を変えるような発見をしろとは言いません(してくれたら嬉しいですが・・・)。ですが、この休校期間中に、みなさんのライバル達は間違いなく努力しています。こんな社会状況だからこそ、自分の人生を良い方向に変えるような努力をしてみてはいかがでしょうか。

 今日のブログは長くなりましたね・・・では最後に、ニュートンの名言で締めたいと思います。

成功に必要なことをあえて一つ述べるとすれば、それは、「つねに願望や目標について考えることだ。」ということに尽きると思います。なぜなら、私たちの人生は私たちの「思考」で作られているからです。

‐アイザック・ニュートン