昨年より再開されたオーストラリア語学研修に2024年3月参加された方々にお話を伺い、広報誌『なわて』第71号に掲載しました。皆さま読んでいただけましたか?Mさん(参加時2年生)のお話は抜粋し掲載されていますので、こちらで全文を紹介したいと思います。興味のある方は是非とも参考にしてください。そして、次はあなたが挑戦してみませんか?
研修に応募しようと思ったきっかけは何ですか?
もともと海外の生活や文化などについて知りたいという気持ちが強かったです。日本に住んでいる以上、海外について詳しく知るためには、実際に行くしかないと考えていました。そのためこの学校の海外研修であるオーストラリア研修について強い関心を持っていました。さらに、ホームステイ制度であるオーストラリア研修に参加することで僕が最も興味がある海外の暮らしをより身近に感じることができると考えたためです。
一番美味しかった食べ物は何ですか?
最終日に焼いてもらったラム肉のステーキです。塩胡椒だけで食べ、肉の味を楽しむことを教えてもらいました。ホストファザーの焼き加減も最高でとても柔らかく美味しかったです。その後に、肉を細かく切ってパンに挟みチーズやレタスなども挟んでバーガーにして食べました。ボリュームもあって、海外ならではの豪快さも楽しむことができた食べ物でした。
オーストラリアで驚いたことorカルチャーショックを感じたことは何ですか?
食事の回数が多いということです。(これは僕のホストファミリーの話なので全ての家に共通するものかは分かりません。) 日本では、朝昼晩と3度の食事をすることが多いです。それに対してオーストラリアでは、短いスパンで少しの量の食事をとることが多かったです。そのため朝食もチョコレートミルクだけだったり、間食としてお菓子を食べる機会も多かったです。特に驚いたのは、学校では、昼食を取る時間(ランチタイム)が2回あったことです。一度でたくさん食べるのではなく、こまめに食べ物を食べるというのはとても新鮮でした。そのため、研修中とてもお腹が空いて食事が待ち遠しいと思うことはあまりありませんでした。しかし、この食事習慣のおかげで単純に食事回数が増えたので、オーストラリアの食べ物をたくさん堪能することができました。
行く前にやっておいてよかった(と思った)事は何ですか?(あれば)
リスニングの能力をつけようと、さまざまな海外の動画を見ていたこと。どれだけ準備して研修に行っても、ネイティブの会話に割って入って自分の思ったことを話すことはとても難しいです。ですが、何について話しているのかだけでも分かれば、聞いているだけでも楽しいと思います。自分は、話せるようになろうというつもりで海外ブログなどをYouTubeでみて英語での会話を見ていました。実際にそのような会話を現地ですることはできませんでしたが、会話を聞いて楽しむことはできました。会話のスピードなどを事前に知っていたのは良かったことだと思います。
一番印象に残っていることは何ですか?
リビングのテーブルで家族全員で会話をしたことです。日本のことについてたくさん質問してもらったり、オーストラリアで疑問に思ったことについて質問したりしたことはもちろん、家族の日常会話に参加できたことがとても良い経験になりました。きっかけにも書いたとおりに、僕は海外の生活について興味がありました。そんな僕にとって、実際の日常会話に混じることができたことは本当に楽しかったです。例を出すと、パスポートや免許書の写真をお互いに見せて笑い合ったり、好きな音楽をみんなで歌ったり、好きなものを熱弁し合ったり、時には不安なことなど本当の家族のように会話してもらいました。会話とは言っても、はっきりと受け答えをできていなかったのですが、身振り手振りで考えていることを伝え合ったりとしてコミュニケーションをとっていました。完璧な会話ではなかったのですが、本当にたくさんのことを知ったし、時には上手くコミュニケーションが取れないこともありましたが、たくさん笑いあいました。
今回の研修で得られた事を教えてください。
僕のバディは正直なところ、僕とは違うようなタイプの子でした。僕とは違う趣味をたくさん持っていましたし、違う生活を送っていたし、学校での過ごし方も僕とは違いました。彼が日本人で同じ学校にいたらたくさん話すような仲になっているかは分からないなと思うような子でした。そのため初めの頃は、上手く仲良くなれるかとても不安でした。どんなことを話せば伝わるのかもわからず、とても苦労するのでは?と思っていました。しかし、そんな僕の考えとは違い、とても打ち解け合い、今でもSNSで連絡をとり続けているような仲になっています。まず、彼はたくさん僕に話しかけてくれました。彼の好きなこと、いつもしていることや目につく全てのことを話してくれました。彼は本当に博識でした。僕の知らないことをたくさん知っていました。母国語ではないコミュニケーションであるので、彼の話すこと全て理解することはできませんでしたが、彼の思いは伝わってきました。彼と話していると、自分の知らない世界が広がっていくような気がしました。彼と過ごせば過ごすほど、彼の良さについて知っていきました。今考えると貴重な経験だなと思います。ホームステイでバディとしての機会ではないとこのことに気づかなかったと思います。自分とはタイプが違う=僕にはないものをたくさん持っている。このような新しい視点を与えてくれた彼には本当に感謝しています。
Mさんはじめ、お話を聞かせてくださった皆さんありがとうございました。これからも広報活動にご協力をよろしく願いいたします。
四條畷高PTA広報委員会