読書週間にお薦めの一冊

読書週間にお薦めの本を紹介します。マーティン・ルーサー・キング -非暴力の闘志(岩波新書)です。「非暴力」の抵抗運動を主導して、人種間の平等を勝ち取った公民権運動の父、キング牧師。ノーベル平和賞を受賞したことでも知られています。キング牧師は、生まれながらにして非暴力の人であったわけではありません。激しい運動のなか、身の危険にさらされていた彼は、自衛用の拳銃を置き、武装した護衛もいました。しかし、ガンディー主義者から「非暴力」の精髄を教わり、それを自分の核に据えていきます。また、彼は「貧困のないアメリカ」を夢見て、貧困の根絶にも力を注いでいくのです。39歳の時にライフルで狙撃され、生涯を閉じるのですが、キング牧師の情熱が伝わってくる一冊です。