3年間ありがとうございました

  このたび人事異動で、3年前まで教頭として勤めていた箕面東高校に戻ることが決まり、お別れすることになりました。豊島高校でお世話になった3年間、いろんなことがありました。つらいこともありましたが、ほとんどがいい思い出です。3年間で進学率や部活動の加入率が向上し、生徒たちは大きな飛躍をとげました。とくに昨年末は女子バスケットボール部が近畿大会で準優勝し、全国大会出場の切符を手に入れ、夜行バスで東京まで応援に行かせてもらいました。3回目となった韓国慶南女子高校との交流会では、先方の校長先生からは「今までで一番の最高の交流でした。豊島高校の生徒たちの友情は生涯忘れません」と感激の言葉をいただきました。

 一方で厳しい局面に立たされたこともありました。昨年は私学の授業料一部無償化と普通科総合選択制高校の後期入試への移行で定員割れになるのではという危機がありました。

事実19校ある府立の普通科総合選択制高校のうち15校が定員割れするというとんでもない逆風が吹き荒れました。そのような危機下にあって生徒、教職員が一致団結して学校改革に取り組み、新たな取り組みにも挑戦して豊島の魅力をアピールしてきた結果、普総選で最も高い競争率を残すことができました。

 今後は38期生(24年度入学生)からの導入を決めた新設エリア「総合アドバンス」エリア、2年目を迎える「使える英語プロジェクト事業」をどう発展させるか、さらには活性化してきた部活動や生徒会活動をどうステージアップするかが大きな課題です。

幸いにしてバトンタッチする松本新校長は若くてエネルギッシュな方で、民間企業出身の国際派の人材です。まさに豊島高校が直面する大きな課題を乗り切り、さらなる発展へと結びつけてくれるにはうってつけの方だと確信しています。

わが愛する豊島高校がさらに大きく飛躍することを念じてやみません。心からの健闘をお祈りします。3年間ありがとうございました。

 

 第10代校長 松浦英二