「学校教育は平和を築くためにある」
ロシアがウクライナに侵攻しました。その事について、工藤勇一横浜創英中学・高等学校校長が寄稿された文があります。
究極を言えば「学校は平和のためにある」という言葉、身に沁みました。
僕:「学校って何のためにあるのかな?」
生徒A :「勉強するため。」
生徒B :「自分のためなんじゃないの。」
僕:「確かに自分のためでもあるよね。」
僕:「でも自分のためだけだったら、学校っていらないかもよ。」
僕:「だって、勉強なら家でもできるじゃない。」
僕:「僕はね。究極を言えば、学校は平和のためにあると思っているんだ。」
僕:「誰かのため、世の中のため、この社会をより良い社会にするためにあると思うんだよ。」
僕:「もし、学校がなかったら、きっと世界に平和はやって来ない。そう思う。」
僕:「でも、残念ながら、逆に世界の中には学校教育で戦争を煽るような国もある。かつての日本もそうだった。悲しいことだ。」
僕:「だからこそ、学校はそうならないための学びをすることが重要なんだなあ。」
随分昔のことになりましたが、
これは、初めて教員として山形県の松山町立松山中学校の教壇に立った僕が生徒たちに語った言葉の出だしの部分ですが、まだまだ未熟な当時の僕が本気で考えていた学校教育の目的です。
そして、62歳になった今、
当時の気持ちと全く変わらない僕がいます。
約40年、あれからずっと教育現場での実践を通して平和で民主的な社会を築くための教育のあり方を探し続け、ようやく少し言語化できるようになりました。
世界に目を向ければ、ウクライナとロシアが一触即発の状況にあるなど、相変わらず平和に対する危うさは増大するばかりです。どんなに感情や利害の対立があっても、持続可能な社会をつくるという最上位の目標では合意できる人材を育てることは学校教育の最重要課題です。
指導技術も大事ですが、教師の役割はこの世の中を当事者として生きていく子どもたちを育てていくことです。
大袈裟に感じる人がいるかもしれませんが、改めて声を大にして言いたい。
「学校教育は平和を築くためにある。」
このことを多様性を受け入れた対話を通して学ばせたい。。。。
ウクライナ情勢を中田敦彦さんがわかりやすく解説してくれています。
よろしければ
【中田敦彦のYouTube大学 22分9秒】
★金曜日には、生徒に見てほしい「YouTube」を紹介していきます。学校の育成生徒像である「Challenge and Hospitality」=「登美高生は強いから優しい」という表現に沿う形のものを紹介しますので、週末、何分か、時間をお貸しください。