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大阪府公立高校大会 決勝トーナメント 結果報告(その2)

〇2回戦

女子の2回戦は大阪市立高校で、過去には宿敵関係にあり決勝で当たる事が多かった相手です。

 ダブルスは1回戦と同じメンバーで順序を逆にしたオーダーで連勝しましたが、エラーが多く内容はよくありませんでした。第1シングルスに起用した副部長2年生はコツコツ朝夜と自主練を欠かさない選手です。考えすぎなところもありますが、練習の成果はあったように思います。まだ力が出しきれていないようでしたが何とかストレート勝ち。3ー0の勝利となりました。

 男子の2回戦の相手は生野高校。交野高校との激戦の後、気を抜かないようにアドバイスをして試合に臨みました。エースダブルスは圧勝。第2ダブルスでは1年生ペアを起用、失点はそこそこありましたが、思い切りのよい元気なプレーでストレート勝ち。代表戦初勝利の1年生もおり、よい経験になったと思います。真面目でガッツがあり急成長中の選手です。

 この時点で既に4時を回っていました。全体的に競った試合が多く、進行が遅れていました。

〇準決勝

 女子準決勝の相手は千里青雲高校。こちらは決勝用のベストオーダーで臨みました。1年生ダブルスは順当勝ちでしたが、2年生エースダブルスの出来があまりよくなく、ストレート勝ちでしたが決勝に不安を残しました。第1シングルスは初戦・2回戦とは違う2年生でしたが、まずまずの仕上がりでストレート勝ち。無事に3-0で決勝進出を決めました。

 女子より少し遅れて始まった男子準決勝の相手は四條畷高校。山田高校は初戦の交野戦と同じメンバーでダブルスの順序だけを入れ替えたオーダーとなりました。ここで2年生のセカンドダブルスが躍動!相手エースペアに第1ゲームを取り、第2ゲームを失ったものの、最後は勢いを取り戻して勝ち切りました。交野戦では見られなかったスピード感のあるプレーが出来ました。レシーブで前に詰めていく積極的なプレーの勢いそのままに、チームに流れを呼び込む勝利でした。その後、第2ダブルス、第1シングルスと連勝して3ー0の勝利。

 男女共に何とか決勝にたどり着きました。

〇決勝序盤

 男子の決勝の相手は北千里高校。シングルスで近畿大会に出場した選手が単複の中心です。ガチンコ勝負にいきたい山田は相手の考えをよみ、ダブルスの順序を逆にしましたが、外れてしまいました。ダブルス2つシングルス1つが同時に始まり、ダブルスはお互いエースペアが順当勝ちして1ー1、第1シングルスはこちらが順当勝ち。初戦に比べると幾分かプレーが安定してきたようでした。2ー1で後のシングルス2つに回りました。

 男子に遅れる事数分で女子決勝も始まりました。決勝の相手は準決勝で生野高校との激戦を勝ち上がってきた四條畷高校。公立大会では常に戦ってきた相手です。絶対的なエースを軸に1年生にも強力な選手が加わり、手強い相手です。山田高校は準決勝の試合からダブルスの出来に不安があり、好調の相手エースペアにダブルス1本取られ、さらに第1シングルスをおさえられると、後のシングルスで1本取られる可能性が高い負けの形です。ダブルス強化をしてきたのですが今日の出来では危ないと予想しました。急遽オーダーを変更。第1シングルスの勝敗がポイントになると踏み、1年生エースを第1シングルスに起用、ダブルスは順序を入れ替えました。

 ずばりこのオーダーが完全にはまりました。

 ダブルス、シングルス共にお互いエース対決にならず1ー1が予想され、第1シングルスの勝敗が試合の勝敗を決める形となるはず。同時に始まったダブルス2つシングルス1つは、予想通りダブルスが1ー1。第1シングルスは、ここで勝たなければチームの勝利が大きく遠のいてしまうというプレッシャーに押し潰されそうになりながらも、何とかストレート勝ちしてくれました。あとはシングルス2つ、どちらかが勝てば優勝です。

〇決着

 男女2-1であと一つという同じような展開の中、それぞれのシングルス2つ(計4つ)が同時に始まりました。女子は明らかに力の差がありアクシデントがなければ1ー1になりそうです。夏の大会から力をつけて成長してきた2年生が第1ゲームを順当に取り、第2ゲームもリードする展開、途中もう一つのシングルスは頑張りましたが差をつけられ相手のエースにストレート負け、地力差は明らかでした。

 一方男子はガチンコ対決、2年生同士、1年生同士、それぞれ2年1年のエース対決になりました。2年生対決は第1ゲームを落としたものの意地で第2ゲームを取り返し、近畿大会出場選手相手にファイナルゲームに持ち込みました。その間、となりのコートの1年生対決が競りながらも本日初戦で逆転勝利した経験から落ち着いて試合を運びストレート勝ちを決めました!

 同時に女子の最後のシングルスもストレート勝ちを決め、劇的な同時刻優勝となりました!応援に来てくれていた観客の悲鳴にも近い歓声があがり、コートサイドの選手が駆け寄り抱き合い、会場が一気に沸きました。これで男女揃っての3連覇達成です!

〇総括

 男子は1年生の活躍が光りました。特に厳しいと思われた戦いで接戦をものにして単複全勝し、チームに勝利をもたらせてくれました。試合の中で成長し、精神的に強くなってくれました。初戦の交野高校戦が事実上の決勝だったと思います。初戦敗退か...という瀬戸際から見事に勝利してくれました。絶対的な存在の三年生が抜けても、自分たちの力で見事に優勝を掴み取ってくれました!今回メンバーに選ばれなかった者も、居残り練習で遅くまでたくさんシャトルを打ち合い、みんながバドミントンを楽しむ雰囲気を作ってくれました。ギャラリーからの息の合った応援も、初戦を戦う選手に力を与えてくれました。高校始めの部員たちも多くいる中で、全員が一体感をもてたことも大きかったと思います。

 女子も1年生2人の存在が大きかったと思いますが、新チームになってからの2年生全員の頑張りが勝因だと思います。昨年2連覇を達成した先輩の後を継ぎ、相当なプレッシャーを感じていたことと思います。そんな強い先輩たちの穴を埋めるために懸命の努力をしてきました。また、強い後輩の存在もあったと思います。抜かれまいと本当に頑張ってきました。今回メンバーに選ばれなかった者も、自主練に取り組み、熾烈なランキング戦を争ってくれました。こういった仲間の存在が、選ばれたメンバーの自覚を促し、気持ちを高め、山田高校全体の強化につながっています。2年生が7人中5人もメンバーに入ったのも努力の結果として競技力が上がったからです。そんな2年生の頑張りをバドミントンの神様が見ていて、組み合わせ&決勝のオーダーに力を与えてくれたのではないかと思います。

 選手を集める事の出来ない公立高校で戦力を維持するのは極めて難しい事です。そんな中でも女子において過去に2度の3連覇(四條畷、山田)がありますが、男女揃っての3連覇となると前人未踏の大記録という他ありません。今後、公立高校大会がいつまで続くかわかりませんが、長く破られない記録となると思われます。チャンスは続くので、来年男女揃っての4連覇目指して頑張りたいと思います。

追伸

 大会終了は午後7時前でした。男子の決勝トーナメント進出校数を昨年の8から16に増やした事、男子の試合に競った試合が多かった事等が理由として考えられます。翌日24日から2年生が石垣島に修学旅行に出発しています。1年生だけの練習になるので、基本や技術練習を中心にやっていこうと思います。1年生にとっては来年の公立高校大会に向けてのスタートです。次は自分たちが中心となって戦うんだという自覚をもって練習に取り組んでほしいと思います。

 お忙しいところ応援に来てくださった方々、本当にありがとうございました。また、日ごろから現役部員の相手をしてくださっているOB・OGの方、力を貸してくださり感謝しています。伝統を守り、新たな歴史を刻むために顧問部員一丸となって努力してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

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