11月19日 新人戦1次予選(秋季部別)

 いよいよ新人戦(秋季部別)当日がやってきた。会場は堺西高校である。一昨年のこの大会で4部に降格してから、練習試合では2部以上のチームにも互角以上の試合をすることが多々あったものの、翠翔は丸2年間3部昇格が果たせずにいた。何としても昇格を、と8時40分の試合抽選にキャプテンのレンが挑んだ。今回は6チームのゾーンであったので、3チームずつ2グループに分かれて予選リーグを行い、各グループの1位同士で優勝決定戦を行う。優勝チームしか3部に昇格出来ない厳しい規定である。抽選の結果、翠翔の予選グループは、教育大平野高校、東百舌鳥高校に決まった。

 ○第1試合(VS教育大平野高校) 25-0,25-3 で勝利

 1セット目、相手チームのサービスから。立ち上がりが良ければ翠翔は波に乗れる。緊張の一瞬であったが、何とサーブミスをしてくれた。これは大変ありがたい。しかし翠翔の第1サーバーはアンである。1週間前の右手親指の突き指の影響が心配される。これまた緊張の一瞬である。好サーブが相手コートに入り、レシーバーの手をはじくサーブポイント。最高の滑り出しが飾れた。心配していたアンが予想以上に活躍し、また相手選手が翠翔以上に緊張していたのか要所でミスをされたので、終始翠翔ムードでゲームをリードでき、勝利を得ることが出来た。

 ○第2試合(VS東百舌鳥高校) 25-11,25-2 で勝利

 試合前に東百舌鳥高校監督が私に話しかけてこられた。私が翠翔に赴任した年に、別の高校のバレーボール部の1年生に在籍していてその後キャプテンも努めたということであった。当時翠翔とも練習試合をよく行っていたので「その節はお世話になりました」と挨拶にこられたのである。他校とはいえ、教え子が教師になってチームを指導しているとはなんとうれしいことだろう。ちょっぴり幸せな気分で2試合目を迎えることが出来た。さて、東百舌鳥高校も教育大平野高校に勝っていたので、このグループの1位決定戦となる試合だ。相手校は、試合前の合同練習を見ていると、気合いが十分に入っているのが伝わってくる。それに比べ翠翔は合同練習の開始に手間取り、出鼻を挫かれた。第1セットが開始されたが、明らかに不機嫌そうな私の顔色を伺いつつプレーする、翠翔の選手たちの動きが硬い。レン、アン、スイ、コウと連続でミスが出て失点が止まらず、序盤 5-8 とリードを許す。ここで相手ブロックを巧みに振ったアンのライトセミのナイストスを、センが相手コートアタックライン上に豪快に決め、周囲から歓声が起こる。目の覚めるような攻撃であった。この一撃でムードは一変、勢いに乗った翠翔は、その後相手に3点しか与えず第1セットを勝利し、第2セットもこの勢いのまま勝利でき、グループ1位として、優勝決定戦に駒を進めることになった。

 ○優勝決定戦(VS関大北陽高校) 25-14,25-17 で勝利

 もう1つのグループを勝ち上がってきたのは関大北陽高校であった。8年前は翠翔と合同合宿を行い、練習試合も数多く行っていたが、当時の監督が交代されてからは、久しぶりの対戦となる。予選の関大北陽さんの試合を観戦していたが、両エースがしっかりと打ち込んでくるオーソドックスなまとまったチームである。第1セット相手サーブをノンがカットし、アンのオープントスをスイが決めて先取点を取る。そこからアンのサーブが9回続く。9‐0 と絶好の立ちあがりである。予選ではビシバシ決めていた相手両エースが、セン、サク、コウのブロックを気にし過ぎたのか、力んでアウトにしてくれたこともあり、第1セットを 25‐14 で勝利した。第2セットは、優勝が見えてきて身震いしたのか、翠翔にもミスが出て若干もつれたが、25‐17 で勝利し、優勝を手にすることができた。

 長かった。2年ぶりに3部昇格することができた。選手たちも良く頑張った。相当嬉しかったのか、レンの目には光る物まで見える。今日の優勝を自信にし、更に上目指して精進していこう。

 最後になりましたが、早朝より遠い会場まで応援に来ていただいた翠翔部員のご家庭の皆さま、応援ありがとうございました。ご家庭の日々の協力があればこそ、今日の優勝を勝ち得たと思っております。これからも八尾翠翔女子バレーボール部の応援とご協力をどうかよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。