大阪府立だいせん聴覚高等支援学校

学校長より

大阪府立だいせん聴覚支援高等学校学校長
 

  4月1日より第8代校長として着任いたしました藤田太朗(ふじたたろう)と申します。どうぞよろしくお願いします。

  本校では、ICT機器の活用や手指メディア及び口形の提示方法、音量や音声に関する環境整備など、随所に工夫を凝らし「みてわかる授業」を実践しています。さらにR3年度より「学校経営推進費」事業を受け、「いつでもVR」をキャッチフレーズとしてコミュニケーションの幅を広げていけるよう調査・研究に取組んでまいりました。

  その一方で、国内におけるAIを活用した技術革新の発展は目覚ましく、聴覚の分野では、AIが手話を学び、意味をテキストで表示する自動翻訳の開発や、2025年のデフリンピックでは、AIアバターがアンバサダーになるなど共生社会への実現に向けて期待が高まっています。

  技術革新により世の中が大きく変化していく中、生徒が「自分から未来を切り拓いていく能力」を身につけ、力強く生きていくために「自律」を最上位の目標として教育活動をすすめてまいります。

  授業や実習では、自分の意思を明確にわかりやすく伝えることや、目的や意味を理解して行動するための取組みを充実させていきます。さらに、不測の事態にも機敏に対応できるよう感情のコントロールについても学びを深め、自ら積極的に解決策に取組む姿勢を養っていきます。

  また、多様な価値観についても学習し、固定観念に捉われず尊重しあえる関係性を構築していきます。

  本校に入学した生徒が卒業後に豊かな生活が送れるよう尽力してまいりますので、本校の教育活動にご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。

沿革

平成15年 2月 12日 府立白菊高等学校跡地に、府立生野高等聾学校と府立堺聾学校高等部を再編整備するための 「大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進プロジェクトチーム」を設置
平成15年 8月 26日 「大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進プロジェクトチーム」報告書を大阪府教育委員会に提出
平成17年 5月   6日 大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進事務室を府立生野高等聾学校内に設置
平成18年 1月   1日 大阪府高等学校等条例の一部を改正する条例(平成17年12月27日大阪府条例158号)により、 大阪府立だいせん高等聾学校(堺市堺区大仙町1番1号)を設置、同日付で森 均 初代校長に任命される。
平成18年 4月   1日 大阪府立だいせん高等聾学校開校
平成18年 4月 10日 開校式、入学式、転入式を挙行する。
平成19年 4月   1日 亀平福一 第2代校長に任命される。
平成20年 8月 26日 校名変更 だいせん聴覚高等支援学校
平成22年 4月   1日 本郷雅昭 第3代校長に任命される。
平成24年 4月   1日 和泉秀雄 第4代校長に任命される
平成28年 4月   1日 藤原彰子 第5代校長に任命される。
平成31年 4月   1日 塩谷謙二 第6代校長に任命される。
令和  4年 4月   1日 林田健祐 第7代校長に任命される。
令和  6年 4月   1日 藤田太朗 第8代校長に任命される。

沿革概略図

大阪府立だいせん聴覚高等支援学校の沿革概略図を示しています。

沿革概略図

校章

イチョウ前身である生野高等聾学校のモチーフ
ペン…前身である堺聾学校高等部のモチーフ
それぞれの学校の伝統を引き継ぎながらも新しい聴覚高等支援学校として発展していこうという強い思いが中央の「髙」に込められています。

校章の由来

校歌

「本校の校訓『自立 規範 明朗』をイメージして」という条件で歌詞を平成17年12月5日から1月4日までの期間に公募しましたところ、11篇の応募がありました。そして、

  1. 生徒にとってわかりやすい表現であること
  2. 手話表現の難しい言葉がないこと
  3. 校訓のイメージから大きく逸脱していないこと

を条件に検討し、3名の作品を併せて歌詞を決定しました。その後、開校に間に合うように、大阪フィルハーモニーの指揮者に作曲を依頼しましたが、ドイツから帰国したばかりということで、宮川彬良氏を紹介していただき、4月の末に楽譜が届いた次第です。

平成20年4月 校名変更に伴い歌詞の変更に迫られ苦慮していたときに宮川先生のご厚意により無償で編曲をしていただきました。

校歌譜面

手話表現

だいせん

両手で「数字の2」を表し、仁徳天皇陵古墳の形をイメージし動かす。

  • 府立生野高等聾学校と府立堺聾学校高等部の2校が合併したことを表す。
  • 大阪を代表する仁徳天皇陵古墳を表す。

本校で勤務する、聴覚に障がいのある教職員8名が考案しました。

校歌

本校の校歌を手話で表現してみました。(pdfファイル)

手話表現