大阪府立だいせん聴覚高等支援学校

学校長より

大阪府立だいせん聴覚支援高等学校学校長

このたび、第7代だいせん聴覚高等支援学校長を拝命しました、林田健祐(はやしだ けんすけ)と申します。宜しくお願い致します。

さて、この2年間、新型コロナウィルス感染症の拡大により、社会情勢は大きく変化しました。マスク着用が当たり前となり、聴覚障がいのある生徒にとっても、マスクのせいで顔の表情がわからない、口の動きが見えないなど、生きづらさを感じることが多くなっているのではないかと思っております。

しかし、そのような中でも子どもたちは、明るく朗らかに学校生活を送り、将来の自立に向けて勉学に励み、他者とのかかわりの中で、それぞれ成長をしていってくれています。

私たちは、すべての子どもの学びと育ちを支援し、この将来の予測が困難な社会の中においても、力強くしなやかに、たくましく生きていく力を子どもたちに育んでいけるよう、全力を尽くす所存です。

生徒や保護者の皆さまとともに、「この学校に入学して良かった。この学校を卒業して良かった」と思われる学校を創っていきたいと思っておりますので、これまで以上に本校の教育に対するご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

ここで、本校の歴史や校訓、めざす学校像、めざす生徒像、教育目標を以下簡単に紹介します。

<本校の歴史>

平成18年4月に、大阪府立生野高等聾学校と大阪府立堺聾学校高等部が統合され、大阪府立だいせん高等聾学校として開校しました。平成20年4月より大阪府立だいせん聴覚高等支援学校と改称し現在に至っています。本年度創立16年目を迎えます。

<校訓>

「自立・規範・明朗」

<めざす学校像>

  • 生きる力を育む学校
  • 地域に開かれ、信頼される学校
  • 安全で、安心できる学校

<めざす生徒像>

  • 互いを思いやり、相手の立場を尊重する生徒
  • 失敗を恐れず、果敢に挑戦する生徒
  • 思考力・判断力・表現力を備えた生徒

<教育目標>

  • 公の中で個を磨く教育の推進
    1. 「知・徳・体」バランスのとれた教育の推進
    2. キャリア教育の充実・発信
  • 学校・保護者・地域が一丸となった教育の推進
    1. みんなが安全で安心できる教育の推進
    2. 地域とつながる教育の推進
    3. 聴覚障がい教育の基幹校としてのセンター的機能の充実

沿革

平成15年 2月 12日 府立白菊高等学校跡地に、府立生野高等聾学校と府立堺聾学校高等部を再編整備するための 「大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進プロジェクトチーム」を設置
平成15年 8月 26日 「大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進プロジェクトチーム」報告書を大阪府教育委員会に提出
平成17年 5月   6日 大阪府立高等聾学校(仮称)整備推進事務室を府立生野高等聾学校内に設置
平成18年 1月   1日 大阪府高等学校等条例の一部を改正する条例(平成17年12月27日大阪府条例158号)により、 大阪府立だいせん高等聾学校(堺市堺区大仙町1番1号)を設置、同日付で森 均 初代校長に任命される。
平成18年 4月   1日 大阪府立だいせん高等聾学校開校
平成18年 4月 10日 開校式、入学式、転入式を挙行する。
平成19年 4月   1日 亀平福一 第2代校長に任命される。
平成20年 8月 26日 校名変更 だいせん聴覚高等支援学校
平成22年 4月   1日 本郷雅昭 第3代校長に任命される。
平成24年 4月   1日 和泉秀雄 第4代校長に任命される
平成28年 4月   1日 藤原彰子 第5代校長に任命される。
平成31年 4月   1日 塩谷謙二 第6代校長に任命される。
令和  4年 4月   1日 林田健祐 第7代校長に任命される。

沿革概略図

大阪府立だいせん聴覚高等支援学校の沿革概略図を示しています。

沿革概略図

校章

イチョウ前身である生野高等聾学校のモチーフ
ペン…前身である堺聾学校高等部のモチーフ
それぞれの学校の伝統を引き継ぎながらも新しい聴覚高等支援学校として発展していこうという強い思いが中央の「髙」に込められています。

校章の由来

校歌

「本校の校訓『自立 規範 明朗』をイメージして」という条件で歌詞を平成17年12月5日から1月4日までの期間に公募しましたところ、11篇の応募がありました。そして、

  1. 生徒にとってわかりやすい表現であること
  2. 手話表現の難しい言葉がないこと
  3. 校訓のイメージから大きく逸脱していないこと

を条件に検討し、3名の作品を併せて歌詞を決定しました。その後、開校に間に合うように、大阪フィルハーモニーの指揮者に作曲を依頼しましたが、ドイツから帰国したばかりということで、宮川彬良氏を紹介していただき、4月の末に楽譜が届いた次第です。

平成20年4月 校名変更に伴い歌詞の変更に迫られ苦慮していたときに宮川先生のご厚意により無償で編曲をしていただきました。

校歌譜面

手話表現

だいせん

両手で「数字の2」を表し、仁徳天皇陵古墳の形をイメージし動かす。

  • 府立生野高等聾学校と府立堺聾学校高等部の2校が合併したことを表す。
  • 大阪を代表する仁徳天皇陵古墳を表す。

本校で勤務する、聴覚に障がいのある教職員8名が考案しました。

校歌

本校の校歌を手話で表現してみました。(pdfファイル)

手話表現