132期 海原 央翔 君
プログラム
日程
平成30年8月19日~22日 ※2年生
主催
特定非営利活動法人物理オリンピック日本委員会(JPhO)
研修内容、感想
物理チャレンジは、第1チャレンジと第2チャレンジに分かれていて、全国の会場で行われる第1チャレンジで上位約100名に入った人が、第2チャレンジの参加権を獲得します。第2チャレンジは、東京都の国立オリンピック記念センターで行われ、全国から集まった物理の実力者が、一堂に会して実験問題と理論問題に取り組みます。今回、僕は首尾よく第1チャレンジを突破し、第2チャレンジに駒を進めることができました。ここでは、その第2チャレンジに参加した感想を記したいと思います。
まず初日。オリンピックセンターに到着し、簡単なオリエンテーションの後すぐに5時間の実験問題が始まります。たぶん、これをお読みになった皆さんは「え、5時間も試験をするの?」と驚かれることでしょう。しかし、問題は中身が濃く、量も多いので5時間は一瞬のうちに過ぎ去ってしまいます。時間を少しでも節約するために、時には床に解答用紙を置いてかがみながら問題を解いたり、机の下にもぐりこんで木板をマレットで叩いたりしました。いったいどんな問題が出てるんだよ、と突っ込みたくなりますが、この涙ぐましい努力の甲斐あって、全問とはいかないまでもかなり多くの問題の答えを出すことができました。
2日目は、朝からこれまた5時間の理論問題です。机の上には筆箱と問題用紙、解答用紙、あとは水分補給用の水だけ。昨日のドタバタが嘘のように、落ち着いた雰囲気で試験が行われます。理論問題では、初めて見るような定理や法則の式がたくさん登場しますが、落ち着いて問題を読めば理解できるようになっています。ここでも、僕は5時間をフルに活用して、トイレに行きたいのも我慢して問題を解くことに集中しました。これで試験は終わりで、あとは物理のイベントや、参加者交流会が催されます。この4日間で、全国の物理の実力者と親睦を深められることも、物理チャレンジの大きな魅力です。
4日目の表彰式で、僕は幸運にも金賞を頂きました。これからも物理の勉強を続けて、来年の国際大会に参加できるよう努力を続けたいと思います。