132期 田中 創海
プログラム
高校生密着プログラム
日程
2018年8月6日(月)~10日(金) ※2年生
主催
大阪大学 医学部病院
研修内容、感想
簡単に人が死んでいく世の中に対して何もできない自分が悔しい。そんな想いから、僕は医師になりたいと思うようになりました。
しかし、それはただの夢で責任の重さ、受験への不安は常にありました。
そんな時にこのプログラムを知りました。自分の将来の選択の後押しにと思い切って応募し、参加に至りました。
プログラムでは、手術を真横から見学したり、常に死と隣り合わせの患者さんと面会をしたりと、非日常的なことをたくさん経験させていただきました。
その中で感じたのは、人間離れした技術を持つ医師も、いつもどおりの日常を送れなくなった患者も、同じ人間だということです。回診の時に思いやりのある言葉をかけたり、冗談で笑わせたり、また廊下ですれ違った仲間とのなんでもないやりとりからも、人柄がすべての仕事なのだと感じました。
また、そんな医師の姿を見るたびに心の不安が少しずつ溶けていくのを感じました。自分が目指していたのは神のような存在ではなく、ただ人の為になら人生を費やせるボランティアだったのだと気付きました。
プログラムを終えた今、考えるのは、医師になりたいと思ったその時から、自分には待っている患者さんがいるということです。そんな見知らぬ誰かが亡くなる前に、自分が医師になって、出会って、助けないといけない。そんな他人を想う心と自分がやるという気持ちが、今の僕のモチベーションです。