1月28日(金)6時間目、時間割を変更して、PTAの方と1・2年生対象にPTA主催講演会を実施しました。講師には、(株)ミキハウスの人事部勤務、早稲田大学客員教員の坂本達(さかもと たつ)氏をお迎えして、「夢への挑戦 -自分の可能性への挑戦-」というテーマで、世界一周の夢を実現した、熱く暖かいお話をしていただきました。
坂本氏は、ミキハウス入社後、4年半かけて43カ国の国と地域を自転車で走破され、その旅行先でのいろいろな出来事をお話いただきました。まず日本人だというだけで差別にあったこと、アフリカのある国で1日2回しか食事ができない貧しい国の話。2回しか食事ができないことを不満に思う自分と、食事ができることそのものを喜ぶ現地の子供を知り、見方を変えることで世界が開けることがわかったこと。ギニアはマラリアと赤痢の2大病の国で、その病気にかかり、最後の一粒の薬をもらったこと。こんなところで死なければいけないのかと思っている自分に、村人を犠牲にして最後の薬を日本人にくれた村人の思いとの落差に、激しく泣いたこと。そして命や生きる意味について考えさせられたことなど。次に、三叉路での分かれ道での行動する勇気の話。例え同じ失敗でも、早く行動したら、早く次の行動へ移せるという、行動する勇気についての教訓もお話頂きました。その他たくさんの体験談を聞かせていただきました。
特筆すべきことは、他人の夢を応援することの大切さについての話。他の人を大事にすることは自分を大事にすることにつながるのだという話でした。
帰国後は、本の印税で、ギニアの人たちや世界のあちこちに、恩返しのために薬の支援、井戸の設備、診療所の支援、学校の設立など、夢を応援する活動をしているとのことでした。
最後に、みなさんへ伝えたいこととして、世界中をまわった夢の先に見えるものは、世界の人の夢につながっているということ。新しい自分に出会えることの発見、夢を実現させてくれた会社など、自分が選んだ道を正解にしていくことが大事なのだと話していただき、とても感動しました。自分の今の環境でやっていける、生まれもった大事な何か、例えば自転車でも何でも良い、何か一つのもので夢を実現させて欲しいと熱く語られました。
話が終わった後は、心の中に爽やかな風が吹き、とても温かい気持ちになりました。夢の実現のために、自分に何ができるか、立ち止まって考える機会になればいいですね。
 
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