<1月7日(金)三学期始業式>

〇本日は三学期始業式、その後、授業でした。始業式に当たり、以下の概要のお話をしています。

〇明けましておめでとうございます。本日は1月7日(金)、3学期の始業式です。3学期の始業式は1年の始まりの集会であるとともに、三学年に向けて私から話をする最後の機会です。

〇一点め、3学期の過ごし方について、二点め、ひとの話を「聞く」ことの大切さについて、話をします。

1 3学期の過ごし方について

<1年の目標を立てよう>

〇この冬休み、皆さんは健康や安全に気を付けて過ごしましたか。心と体を休めることができましたか。新年を迎え、新たな目標を立てましたか。3学期は学年の総仕上げとともに、1年の始まりです。1年の目標を持ち、行動に移してください。

<3年生の皆さんへ>

〇3年生の学年末考査は1月25日(火)に始まります。考査まであと2週間余りです。高校生活は実質あと3週間です。残り少ない3学期は、皆さんが東淀川高校での3年間の総まとめをする時期です。残された時間を大切にしてください。進路実現に向けて頑張っているひとは、体調管理を十分に、これからも頑張ってください。周りのひとは、頑張っている仲間を支えてください。

<12年生の皆さんへ>

〇3学期は学年の総まとめとともに、次の学年に向けても大切な時期です。3学期は学習時間だけでなく、部活動等の時間も多くはありません。一日一日を大切にしてください。

<感染症対策>

〇終業式に話したとおり、3学期は特に大切な時期であることから、しっかりとした感染症対策を取ってください。

〇12月下旬以降、大阪府内で感染経路不明な新たな変異株(オミクロン株)の陽性者が報告されるとともに、府内の高等学校でのクラスターが発生したことが報告されています。また、この間、感染者数が急増しています。

〇毎日の健康観察と結果入力を徹底すること。風邪をひいたり、けが等がないよう、しっかり体調を管理すること。体調不良の場合は登校を控えること。下校時の飲食(場面での危険性が高いことから)、生徒どうしでそのような場面での食事を控えてください。基本的な感染症対策の徹底(手洗い、咳エチケット、マスクをきちんと着用すること、換気等)をお願いします。冷静で思いやりのある行動をとってください。

2 「聞く」ことの大切さについて

〇『「聞く(こと)」は人間関係の潤滑油(じゅんかつゆ)※』という記事を読みました。人間関係をよいものにするために「(人の話を)聞く」ことが大切、という意味です。では、どのように人の話を「聞く」ことがよいのでしょうか。皆さんの日ごろの会話を思い出しながら、聞いてください。

※機械の互いにすべり合う部分の抵抗を少なくする目的で用いられる液体

〇記事によると、「人は自分の考えや思いを相手に理解してもらおうとする際は、わかりやすく話そうと努めるが、理解してもらえない場合もたくさんある」「そんな時には「相手は何故自分のことを理解できないのだ」と、思ってしまう」そうです。

〇皆さんは、わかりやすく、ていねいに伝えたつもりなのに、相手に伝わらなかったり、そのことで困ったり、腹を立てた経験はありませんか。

〇「自分の考えや思いなどを理解してもらう原則は、まず先に、相手を理解することである」そうです。では、「相手を理解する」にために、何をしたらいいのでしょうか。

〇「相手を理解する」ために、ある大人のひとは、会話の中で、相手の口元や表情をみて、うなずきながら、相手に共感しながら、相手の立場に立って、理解しようとしながら対話をすることを心掛けているそうです。

〇でも、それだけでは不十分です。何故かというと、人は、自分がよく知っている話題の場合、相手の話を評価しながら聞いたり、助言しようとする、からです。

〇評価しながら話を聞いたり、助言をすることは「相手を理解している」ことになりません。皆さんも、音楽でもゲームでも、自分が相手より知っている話題の場合、相手の話を評価しながら聞いたり、自分の知っていることを自慢して話すかもしれません。

〇そこで、評価や助言、あるいは自慢をせずに、会話をすることで、相手の本当の気持ちが聞けたり、人間関係もよくなります。自分が知っていることを先に話すのではなく、まずは、相手の話を聞くことが大切です。

〇皆さんの日ごろの会話はどうでしょうか。ふり返ってください。

〇「聞く」時間をきちんと持ち、ていねいに会話をすることが、結果として人間関係をよくします。授業や行事、部活動などの場面において、自分の意見を持ち、「話す」ことは大切ですが、「聞く」ことの大切さも知ってほしくて、この話をしました。

〇改めて、3学期の始まりに当たり、目標を持つこと、しっかりと「聞く」こと、日々を大切に、一層充実した学校生活を送ることを願っています。以上で始業式のあいさつを終わります。