異文化交流を通して育まれた友情と学び
7月、生野高校の生徒たちは約10日間にわたり、オーストラリア・クイーンズランド州ハービーベイを訪れ、海外研修を実施しました。
現地ではフレーザー・コースト・アングリカン・カレッジ(FCAC)の生徒たちとともに学校生活を送り、ホームステイや様々な授業・文化体験を通して英語力を高めるだけでなく、異文化への理解を深め、多くの友情を育むことができました。
温かい歓迎を受けて始まった学校生活
研修初日、生徒たちはFCACのジョー・ライト校長先生をはじめ、多くの先生方や生徒たちから温かい歓迎を受けました。
キャンパスツアーでは、新しく完成した体育館を含む広大な校内を見学し、オーストラリアの学校ならではの「ハウス制度」についても学びました。生徒たちは4つのハウスに分かれ、それぞれのハウスカラーの前で記念撮影を行いました。
さらに、学校のグラウンドでは20頭以上の野生のカンガルーを見ることができ、生徒たちはオーストラリアならではの光景に大興奮でした。
ブッチュラ族の文化に触れる
現地では、この地域の先住民族であるブッチュラ族の文化について学ぶ機会もありました。
K'gari(ガリ)島誕生の物語をはじめ、自然と共に生きるブッチュラ族の考え方について学び、色鮮やかな砂を使ったアート制作やブーメラン投げにも挑戦しました。
オーストラリアの歴史だけでなく、先住民族の文化や価値観に触れることで、生徒たちは自然を大切にする心や多様な文化への理解を深めることができました。
世界自然遺産 K'gari(ガリ)島を探訪
研修のハイライトの一つは、世界自然遺産K'gari島への終日研修でした。
四輪駆動バスで砂道を走り、約120kmに及ぶ「75マイルビーチ」を走行する体験は、生徒たちにとって忘れられない思い出となりました。
1935年、解体のため日本へ曳航される途中、サイクロンによって座礁した豪華客船「マヘノ号」の沈没船や、色鮮やかな砂の地層が広がる「ピナクルズ」、透き通った湧き水が流れる「エリ・クリーク」、砂の上に育つ世界でも珍しい熱帯雨林、そしてエメラルドブルーに輝く「レイク・マッケンジー」を訪れました。
また、島の自然保護やディンゴ、かつて盛んであった林業についても学び、世界自然遺産としての価値を理解する貴重な機会となりました。
オーストラリアの学校生活を体験
FCACでは、現地の生徒たちと一緒に様々な授業へ参加しました。
全校集会では、成績だけでなく「努力」を評価する表彰制度を知り、オーストラリアの教育理念に触れることができました。
英語の授業では、オーストラリアの動植物や歴史、星座、スラングなどについて学び、理科の授業ではスライム作りにも挑戦しました。
さらに、オーストラリアの代表的なお菓子「ラミントン」作りや、オーストラリアン・ルールズ・フットボール(AFL)の体験、小学校での交流活動など、日本ではできない多くの体験をすることができました。
日本文化を英語で発信
今回の研修では、「学ぶ」だけでなく、「伝える」ことも大きなテーマでした。
生徒たちは英語で日本文化や学校生活についてプレゼンテーションを行い、折り紙を教えたり、一緒にゲームを楽しんだりしながら交流を深めました。
また、一人の生徒は英語で落語を披露し、大きな拍手を受けました。生徒たちは日本文化の魅力を自分たちの言葉で伝える貴重な経験を積むことができました。
一生の思い出となる友情
この研修で何より大きな成果となったのは、現地の生徒やホストファミリーとの友情です。
最初は緊張していた生徒たちも、毎日一緒に授業を受け、昼食を共にし、放課後やホームステイ先で過ごす中で、次第に自然な英語で会話を楽しめるようになりました。
FCACの先生方からも、「これまで受け入れた日本の学校の中でも、生野高校の生徒は英語で積極的にコミュニケーションを取ろうとしている」と大変嬉しい評価をいただきました。
最終日のフェアウェルランチや修了証授与式では、感謝の手紙や記念品を交換し、多くの生徒が別れを惜しむ姿が見られました。
ブリスベン市内で最後の思い出作り
帰国前日はブリスベン市内を訪れ、クイーン・ストリート・モールで買い物を楽しみました。
それぞれがお土産を選びながら、約10日間の研修を振り返り、充実した時間を過ごしました。
研修を終えて
今回の海外研修は、英語力の向上だけでなく、新しい環境へ挑戦する勇気、異文化を理解し尊重する姿勢、自ら積極的に行動する力、そして国境を越えた友情を育む貴重な機会となりました。
今回の研修を温かく受け入れてくださったフレーザー・コースト・アングリカン・カレッジの校長先生をはじめ、教職員の皆様、生徒の皆様、そしてホストファミリーの皆様に心より感謝申し上げます。
また、本研修にご理解とご協力をいただきました保護者の皆様にも、深く感謝申し上げます。
この研修で得た経験を今後の学校生活や将来に生かし、生徒たちがさらに成長してくれることを期待しています。そして、今回築いた友情がこれからも続き、今後の国際交流へとつながっていくことを願っています。