今日の3限目に3年生の古典の授業を見学に行きました。勉強していたのは「源氏物語」の「車争ひ」で、六条御息所が光源氏を見てあれこれ思い悩む場面でした。授業の目標も「六条御息所の心情をつかむ」に設定されていましたが、生徒たちが質問に答える様子を見ていると、きちんと目標は達成されていたようです。きっと先生が生徒たちを大いに褒めて伸ばしてくださっているからでしょうね。最後に答えていた二人の生徒の答え、本当に満点あげたいくらいのナイス解答でした。あと、先生がとても楽しそうに授業を行っておられたのもとても印象的でした。
5限目は2年生の現代文の授業を見学に行きました。勉強していたのは文化人類学者奥野克巳さんの「熱帯の贈与論」です。ボルネオ島の森林にすむ狩猟採集民「プナン」のお話ですが、このプナンの人々はもらったものを惜しげもなく常に誰かに分け与えるそうです。そんな話の中で一番興味深かったのが、「『ありがとう』という表現は、プナン語にはない」という一節でした。もちろんプナンにも誰かに感謝する場面はあるのでしょうが、それが「有り難い」ことではなくて、「よくある」「普通の」ことなのでしょうね。この話、どこかの国の指導者や企業のトップに聞かせてやりたいですね。
今朝の登校時に、短時間ですが結構しっかりと雨が降りましたが、傘をささずに濡れている生徒が少なからずいました。生徒の皆さん、今の時期が天候が非常に不安定です。晴雨兼用の傘を一本持っておいた方がいいかもしれませんね。