令和元年度2学期始業式式辞

 みなさん、おはようございます。

 まずは、みなさんが大きな事件、事故に巻き込まれることなく、こうして始業式に集まることができたことを、うれしく思います。

 今年は短い夏休みでしたが、みなさんは充実した夏休みを過ごしましたか。

 さあ、いよいよ2学期のスタートです。未だ残暑厳しい折ですが、気候も徐々に過ごしやすくなります。

 3年生のみなさん、みなさんは二日早く、2学期を迎えています。一昨日の学年集会は、私もそばにいました。学年主任の先生、生活指導の先生、進路指導部の先生方が、あなた方に語っていました。様々なことが話されましたが、私は先生方のあなた方に対する願いと思いの深さを感じていました。厳しい言い方や穏やかな言い方はありますが、先生方はあなたがた一人ひとりに、社会的に自立した人間になって欲しい、そのため金剛高校での高校生活で自らの限界に挑み、「やりきった」との思いを持てるよう、残りの高校生活を大切にして欲しいと、心の底から願っておられるのをひしひしと感じました。

 3年生のみなさん、私はあなた方には、その願いと思いに応える力があると信じています。この2学期が正念場です。卒業というゴールまで、あと180日。ゴールはすぐそこまで来ています。そのゴールを切る時、一人ひとりが「やりきった」と心の底から思えるよう、一日一日を大切にして下さい。

 2年生のみなさん、一学期の終業式にも言いましたが、あなた方は、高校生活のど真ん中にいます。そして金剛の中心です。体育祭や文化祭、部活動での3年生の姿に学びつつ、今度はあなた方が「あこがれの先輩」として下級生を引っ張ってあげて下さい。そしてコース制の一期生として、新たな金剛を創り上げて下さい。また、12月には沖縄修学旅行があります。聞けば多くの生徒が実行委員会に参加しているとのことです。昨晩NHKで、戦争中、沖縄から疎開のため多くの子どもたちが乗った対馬丸がアメリカの潜水艦に沈没させられた対馬丸事件のことを報道していました。先日、民泊の代表の稲本福子さんが話しておられた事件です。修学旅行に向けて、沖縄の歴史と文化について、しっかりと事前学習をしておいて下さい。

そして、1年生のみなさん、あなた方は40期生です。しかも令和元年度の入学生です。節目の年にあたる学年です。かと言ってプレッシャーを感じるのではなく、節目の学年としてあなたがたも新たな金剛高校の担い手だとの気概を持って下さい。難しいことはありません。先輩たちの姿に学び、先生方の思いに応えて、日々の学校生活を精一杯、充実させればいいのです。

 最後に、先程、1年生に言いましたが、金剛高校は今年で創立40周年です。この11月15日には、記念行事も行います。この金剛高校の近辺には多くの卒業生が住んでいます。一期生である現在の富田林市長の吉村善美さんをはじめ、卒業生たちはいつも金剛高校を応援してくれています。金剛のよき伝統は、人間をとことん大切にすることです。今社会的に問題になっている、自らの不平不満を放火によって晴らそうとしたり、人の迷惑を顧みずあおり運転をして自己アピールをするような、そんな人間は金剛高校には誰一人いません。人間をとことん大切にする金剛高校のよき伝統をあなた方は誇りとして下さい。そしてそのよき伝統を引き継ぎながら、卒業生たちの思いに応え、この金剛高校を更に飛躍させることを期待します。

以上を式辞とします。

令和元年8月23日

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