令和元年度1学期終業式式辞

 みなさん、おはようございます。一学期の終業式にあたり、みなさんに言葉を贈ります。

 前回の始業式の時は、元号が平成でした。5月1日より令和に元号が変わりました。元号については、いろんな考えがありますが、確かに言えることは、元号には当時の人々の「こんな時代であって欲しい」との願いが込められてあることです。ではこの令和には、どのような願いが込められてあるのでしょうか?

 「令」は「美しい」「よい」「~たらしむ」という意味があります。

 「和」は、「和やか」の意味であり、「調和」や「平和」の熟語があります。

 私は、「令和」には、「和やかで、調和のとれた、平和で、美しい、よい時代にさせるのだ」との決意や願いが込められていると考えます。

 是非とも、ここにいる一人ひとり、みんなの力で、新しい時代を、平和で、お互いの個性が美しく輝き、調和のあるよい時代にしましょう。

 さて、40期生、一年生のみなさん、金剛高校に入学して、一学期が過ぎました。あなた方が、入学前に思い描いていた、充実した高校生活を送れていますか?一人ひとり、胸に手を当てて、考えてみて下さい。思い通り、充実していると思った人は、入学式でも話したように、「好む」を「楽しむ」にするべく、どんどん突き進んでください。残念ながら、不本意だと思った人は、まだまだチャンスはあります。担任をはじめ周りの人に、相談して、充実した高校生活を送るための、具体的なアクションを起こして下さい。

 次に39期生、二年生のみなさん、あなた方は、正に高校生活のど真ん中に位置しています。普通科専門コース制の一期生として、あなた方一人ひとりが金剛高校の新たな時代を創造していることを忘れないで下さい。難しいことを要求しているのではありません。一人ひとりが己の果たすべきことを十全に果たしきることから、新たなものが生まれるのです。失敗や対立、軋轢を恐れず、果敢にチャレンジして下さい。

 そして、38期生、3年生のみなさん、すばらしい体育祭をありがとう。あなた方の情熱の結晶を見せてもらい、大きな元気をもらいました。金剛は生徒を成長させる力のある学校だと確信させてくれたことに、お礼を言います。高校生活の完全燃焼と進路実現、あれも、これもです。あなた方の持っている若い力を思う存分、発揮して下さい。

 ここで3年生のみなさんには、私からのお願いがあります。あなた方の中には、18歳の誕生日を迎えた人もいますね。その人たちは、必ず選挙に行って下さい。どの候補、どの政党に投票するかについて、決めるには、力が必要です。自分が、どんな社会を願っているかについて、自分なりの考えを持ち、その上で、その実現に向けて力を発揮してくれる人や政党を見極める必要があるからです。このことはとても難しいが大事なことです。難しいから、投票に行かないということは、決してしないで下さい。貴重な一票です。この中には、国籍ゆえに選挙権を持たない人もいます。その人たちのためにも、この社会をよくするために、是非、選挙に行って下さい。このことは、今回の選挙だけではなく、今後の全ての選挙についてでもです。卒業後も校長が選挙には行くようにと言っていたと、是非記憶しておいて下さい。

 では、これから夏休みに入ります。京都では痛ましい事件が起きました。亡くなった方々のご冥福をお祈りします。あなた方には決して事件・事故に遭わないように注意し、二学期に始業式に全員が元気にここに揃うこと願っています。

2019年7月19日

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