<創立40周年を迎えて>
地域の願いのもと、設立されたこの金剛高校も、今年で40周年を迎えました。地域に貢献する自立した人づくりをミッションとする本校が、40周年を迎えることができたのも、ひとえに、保護者のみなさま、地域の方々、歴代の教職員、卒業生の取組みがあったからこそです。これまで金剛高校を支えていただいた全ての方々に感謝申し上げます。
この11月15日には、本校、体育館で創立40周年記念式典が開催されます。40周年の節目をみなさまとともに、お祝いしたいと思います。
<金剛高校の特長>
金剛高校の特長は「人権尊重」を核とした「地域性」と「多様性」です。この金剛高校の特長を今後も「学校文化」として是非とも堅持して下さい。
先日、校内で進路研修がありました。学校生活の振り返りで「金剛高校は1年次より2年次の方が満足度が上がっている。これは他校とは逆の傾向です。」と分析されていました。私はそれを聞き、この上なくうれしく思いました。金剛高校の生徒は学校が「好き」です。授業、クラス活動、学校行事、部活動、交友関係、先生方との関係において、自分が認められ、尊重され、力を発揮できる、学校が安全・安心の居場所になっているからです。
ある生徒は、中学校の時の辛い経験から、様々な悩みを担任や関係の先生方に訴えていました。先生方は、生徒の悩みを受け止めるとともに、本人が集団の中で居場所ができるよう、厳しく粘り強く指導しました。その生徒は少々のことがあっても学校に来れるようになりました。それは自分のことを認め、支えてくれる温かい仲間や先生方が学校にいると実感できているからです。
もちろん、学校だけでは解決困難なケースもあります。しかし困難な課題を抱える生徒を、温かく、そして厳しく支援・指導できる、これが金剛高校の特長であり、底力です。
<更なる飛躍を>
これから必要とされる学力は「知識」「技能」だけではなく、「思考力」「判断力」「表現力」に加え、「主体性」「多様性」「協働性」です。本校の教育課程は「社会に開かれた教育課程」を先取りし、ICTの活用や実習、グループ学習、発表の機会を授業や総合的な探究の時間、学校行事で取り入れ、「表現力」「主体性」「多様性」「協働性」を育成しています。
しかし、基礎的・基本的な「知識」「技能」は土台として必要です。そのためには学習時間の確保が必須です。先の進路研修では、学習時間の短さが課題として報告されていました。日々の学習と学校行事や部活動に打ち込むことは「あれか、これか」の二者択一ではありません。「あれも、これも」が必要なのです。
みなさんが将来を切り拓き、金剛高校を更にJUMP(飛躍)させるためにも、日々の学習活動を充実させ、進路実現に向け果敢にチャレンジすることが求められています。
この40周年を機に、金剛高校が更に飛躍することを願います。