令和2年度三学期終業式 式辞

 みなさんおはようございます。昨年度は臨時休業により、三学期の終業式ができなかったので、両学年ともにはじめての三学期の終業式になります。

 そこで、改めて言います。進級おめでとう。みなさんが今日の終業式に出席できるのは、みなさんが進級できたからです。

 ここで確認しておきます。進級には進級できるための習得単位数があります。そして単位の修得にはその単位を身に付けたとされる客観的な基準があります。その単位習得にふさわしい知識、技能、態度が身についたと客観的に判断されて、はじめて単位習得が認められるのです。その客観的な判断は、授業出席や定期テスト、小テスト、提出物、発表、成果物などを持って図られます。みなさんは日々の授業を通じて、その単位習得にふさわしい知識、技能、態度を身に付け、単位習得が認定され、その積み重ねで進級が認められたのです。

 みなさんの日々の頑張りがあったから進級できたのです。だからおめでとうなのです。

 この中には、不認定科目を持ったままで進級した生徒もいます。その人たちには追認指導があります。是非ともその単位を修得するにふさわしい知識や技術、態度を身に付け、再度単位習得にチャレンジして下さい。

 さて、この令和2年度は新型コロナウィルス感染症との闘いでした。コロナ禍はまだ終わったのではありません。今後も感染防止策を講じながらの教育活動になります。まずは自分のため、自分の大切な人々を守るために、一人ひとりが感染防止に努めて下さい。

 その上で、2年生のみなさんに言います。二度目の緊急事態宣が修学旅行直前に発令され、みなさんの想いを叶えたいと先生方がギリギリまで踏ん張ったにも関わらず、修学旅行が中止となりました。さぞかし、悔しい、腹立たしい、悲しい思いでいっぱいだったに違いありません。先生方も同じ思いでした。しかし、あなた方はこの逆境に負けませんでした。準備していたレクレーションの発表、百人一首大会、球技大会を自分たちの力でやりきりました。寒風吹き荒れる中、グラウンドを走り回るあなた方の姿を見ていて、「スゴイ!」と感動しました。修学旅行が中止になった悔しさや腹立たしさは、すぐに癒えないかもしれない。だからこそ、逆にその悔しさや腹立たしさを、別のエネルギーに変えて、金剛高校始まって以来のストーリーを作り上げて欲しい。「Make your story」は既に始まっているのです。

 次に1年生のみなさん、あなた方も金剛高校始まって以来はじめての6月15日に入学式を行った学年です。短い夏休み、長い長い2学期。いつもならばじっくりと時間をかけて、金剛高校での高校生活に慣れるところを、ギュッと圧縮しての1年間で、きつかったに違いありません。しんどい日、くじけそうになった日もあったでしょう。しかし、あなた方はしっかりとついてきてくれました。よく頑張りました。それでこそ「全力」の学年です。4月からはあなた方も先輩となります。キツイ1年を乗り越えた先輩として、自信と誇りを持って、新入生を迎え入れてあげて下さい。あなた方にはできます。

 終りに、金剛高校は、一人ひとりを大切にし、人と人との共感的なつながりの中で、互いに成長する、力のある学校です。

 どうか一人ひとりが個性を発揮して輝きながら、学校全体としても金剛(ダイヤモンド)のように輝く学校を、これからも作り上げて下さい。

以上を私からの式辞とします

令和3年3月15日

校長 上本 雅也

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