第1回学校協議会報告

平成27年度 大阪府立箕面支援学校 第1回「学校協議会」報告書

日 時

平成27年6月26日(金) 10:00~12:00(本校校長室にて)

出席者

協議会委員

職名等

学校事務局

校務分掌等

藤江 康彦

 

東京大学大学院教育学研究科

准教授

大角 正弘

 

校長

 

阿久根 賢一

 

社会福祉法人「福祥福祉会」

理事

早野 眞美

 

教頭

 

岡本 民江

 

吹田市立こども発達支援センター

わかたけ園 園長

平井 晋也

 

教頭

 

西村 金吾

 

本校第7代校長

 

山﨑 靜一

 

事務長

 

 

 

 

 

藤嶋 耕治

 

首席、総務部長

 

 

 

 

 

西森 勢記

 

首席、自立活動部長

 

(欠席者)

 

 

 

植野 耕司

 

首席、リーディングスタッフ

 

村田 文代

 

平成25年度本校PTA副会長

 

松本 泰輔

 

首席、高等部主事

 

兼平 高子

 

大阪府池田子ども家庭センター

地域相談課 心理総括主査

大竹 敦久

 

中学部主事

 

 

 

 

川村 朋子

 

小学部主事

 

 

おもな

テーマ

 

「学校経営計画について」

 

協議内容

の概略

 

1.学校長挨拶

2.自己紹介

3.学校協議会について

4.本年度会長選出

5.学校概要

6.諮問事項

・平成27年度学校経営計画について

7.事務局より諸連絡

 

 

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質疑応答

提言等

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【学校経営計画について】

(校長より今年度の新たな取り組みの説明や、学校の状況についての報告)

<委員A>

・校内で人工呼吸器の必要な生徒が学習しているということだが、万一の大災害時に非常時用電源確保等の防災対策はしっかりとできているのか。

<事務局B>

・電源については自家発電機、バッテリー、バスからの電源を使用するためのブースターケーブル等を購入しているがまだ十分とは言えない。また、防災倉庫を購入し、備蓄品等と合わせて、児童生徒の個人用非常持ち出し袋等も預かって備えている。

<委員B>

・各項目について、評価基準が「教員の肯定的評価~%以上」等が多いと感じる。児童生徒の教育的ニーズに応えるための評価基準にしていくためには、「どういったことを目指すのか」といったことが評価基準として入っていく方が、評価しやすく活用されやすいのではないか。

<事務局A>

・本校として、「キャリア教育全体計画」をスタートさせた。「キャリアプランニング・マトリックス」の観点で評価を数値化すること、その観点を取り入れて、研究授業等の評価にも取り入れて実施していくことを考えている。

・自立活動の指導においても、今年度からADS(自立活動アドバイザリーシステム)と連携して、教員個々の「肢体不自由教育における自立活動の専門性自己チェックシート」を活用して専門性の向上を目指している。

<委員B>

・肢体不自由教育の「専門性」について、知識・スキルの獲得といったことの先に何があるのかをもう少し明確にする必要があるのではないか。何をもって「専門性の向上」と捉えるのかといったことを児童生徒・保護者・教職員それぞれで共通理解を深めていくことが大切ではないか。

<事務局A>

・子どもたちの将来像をしっかりと描いた上で日々の指導に当たっていくことが大切であると考えている。個別の教育支援計画の作成、日々の授業についても、「キャリア教育」の観点を取り入れて検討していくことが大切であるという認識を深めている。

<委員B>

・医療的ケアの必要な児童生徒が増えており、学校としての負担も大きくなっているの

ではないかと感じる。某県では看護師が一斉退職するという事案も発生している。学

校の現状としてできることの限界と、その現状をどのように保護者と学校とで認識し

て整合性を図っていくのか。

<事務局A>

・本校の医療的ケア体制の現状として、看護師体制(全員が非常勤)や教員体制も含めて、非常に厳しい状況となっており、危機感を抱いている。人的な配置の問題、看護師の待遇や研修体制の改善等について、府教委にも伝えている。その解決に向けて何が必要なのか、校内体制のあり方を変えることが必要なのか等も視野に入れて、大きな課題として対応を進めていく。

・本校と医療機関との連携という観点で、阪大病院との連携等、学校としてできることを模索している。

・また、校内施設のスペース的な制約も問題が表面化しており、特別教室の転用や新たな教室を増設して対応してきたが、限界を感じている。支援学校の設置基準や児童生徒の定数等の基準を明確にしていくことが、根本的に必要であると考えている。

・これまでの歴史的な経緯もあるが、現在の本校の現状は学校としての限界を超えていると感じている。来年度から「障害者差別解消法」が施行される。本校(肢体不自由支援学校)としてのあり方も当事者として各方面に訴えていく必要性を感じている。

<委員C>

・「専門性の向上」に関わって、教育活動は教師自身が行ったことに対して児童生徒の変化をどのように捉えるかという視点が非常に重要となる。それぞれの観点について設定して、観点評価する際に、教員がどれだけそこを意識して実践し、児童生徒の変容に気付くことができるのかが大切であろう。校内での研修を実施する際に、「研修」と「実践」をどれだけ有用なものにつなげていけるのかを意識した「研修の仕組み」を作ることが大切であろう。

・「肯定的評価」のみに囚われるのではなく、「否定的評価」の背景をどのように分析していくかという視点で明文化していくことも必要ではないか。

<事務局A>

・それぞれの研修を受けてから後、日々の実践を行っていくことになるのだが、それからの実践の中での個々の振り返り(研修で学んだことが活かされているか)が大切ではないかと考える。「否定的評価」の分析についてもしっかりと検証していきたい。

<委員C>

・箕面支援学校が府下で「医ケアの拠点校」としてのモデル的な取り組みを進めていく中で、その役割をどのように果たしていくのか。府下の他の支援学校や、通常学級の教員等に情報発信していく仕組みを考えていく必要があるだろう。

<事務局A>

・本校として、具体的な仕組み作りができているとは言えないが、今年度の本校での実践を報告する機会や、地域の学校等への情報発信していく必要性を感じている。そのための仕組み作りと方法を検討していきたい。