2年生の授業にお邪魔しました。2時間連続の授業です。1台端末を使用し、生徒のみなさんが自分で曲を作る、つまり作曲することが最終目標です。昨年は与えられた曲を自分なりにアレンジしたことがあり、それがこの授業のベースとなっています。今回はまずよく知られた日本のポップス6曲を各自で鑑賞します。そしてそれぞれの音楽の特徴(曲の速さ、リズムの刻み、曲の構成など)についてプリントにまとめます。自分でとらえた特徴から各曲が教科書のページのどのジャンルに当てはまるかを考えます。続いて、先ほど聴いた6曲のパロディ曲を聴き、音楽的な特徴をもとにして、どの曲のパロディかを考えます。これは曲のジャンルや雰囲気をとらえたり、イメージの引き出しを増やす目的があります。2時間連続の授業でしたが、初めに6曲を聴くときも、その特徴をプリント記入するときも生徒のみなさんは集中していました。説明がわかりにくい場合は担当教員が個別対応をしてくれたり、次の作業を書画カメラで映し出しておいたり、と授業を受ける立場に立ったきめ細やかな配慮が感じられ、これが生徒の集中に結びついているのだと実感しました。主体的に取り組み、考えたことを表現するという生徒一人ひとりの個性が十分に発揮される授業でした。
(ちなみに授業とは関係ないことですが、音楽室を出ようとしていた私が、ドアがなかなか開けられないときにさーっと近くに来て、助けてくれた生徒が2名いました。この思いやりのある行動にも感動しました。)
藤原 大