「校長はん、文化祭よろしかったでんな」
「あれ?北やん、今日は仕事やったんとちゃいまんのか?」
「文化祭見に行こ思て臨時休業にしましたんや」
「ほんまに自由にしてはる仕事でんな」
「せやけど、何ですなぁ、子どもたちみんな輝いてましたな。寄宿舎の豊年太鼓は力強かったし、小学部の「わらしべ長者」もよろしかったでんな」
「あの~、「わらしべ友だち物語」で、長者にはなってまへんねんけど」
「それから「6匹のカエルん文化祭」幼稚部の」
「北やん「6匹のカエルの運動会」やねんけど、ほんまに見てたん?」
「見てたがな、ちゃんと。それから中学部のラジオと演奏もおもろかったし、特に最後のサザンの勝手にシンドバッドはワテらの青春の曲や。うれしかったな」
「ワテまだ中学生やったけどな」
「あと、音楽クラブの歌声もよかったし演奏もよかった。それに最後の普通科の劇と演奏はさすがに高等部やなぁ。万博ゆうたら校長はんも楽しんどったけど、高等部のみんなも楽しんだって感じがよく出てた。それに中国の琵琶の演奏から「翼をください」、「We Are The World」は圧巻でしたな。素晴らしかったわ」
「おおきに。喜んでもらえたらよかったわ。そんで今日は店閉めてほんまによかったんか?」
「12時半から店開けますんで、それまで待ってちょうだいって貼り紙貼ってまんねん」
おわり
