あしび山荘行ってきました!

 10月10日(日)、あしび山荘まで行ってきました。山荘竣工20周年の記念式典が行われたのです。

 本来なら昨年度が20周年だったのですが、コロナ禍で式典は見送りとなっていました。幸い、緊急事態宣言も解除されましたし、山岳部・ワンゲルの現役生も参加することができました。

 大阪は連日30度近い最高気温で、秋はどこに行ったのかと思うほどですが、さすがに東吉野村の登山口に着くと、ひんやりとした空気が私たちを迎えてくれました。

 それでも登山中は、身体から汗が噴き出るほどになりますが、木々の間を吹き抜ける風が実に爽やかで森林浴をたっぷり楽しむことができました。

 右の写真は明神滝。水の流れが分かりにくいのは、撮影者の未熟な腕前のせいです。沢を下る涼しげな水音は、とても癒しの効果があり、アルファ波が満ちてくる気がしました。

 山を登るにつれ、山道や山肌に広がる落ち葉のじゅうたんが、黄色や赤色に色づき始め、夏の登山とは趣の違う、秋の訪れを少し感じることができました。美しい風景でしたが、写真を取り損ねました。是非、ご自身の目で確かめにいらっしゃることをお勧めします。

 生徒の皆さんが登るときは、登山口からおよそ2時間で明神平に到着するそうですが、体力不足の私は無理をせず、たっぷりと時間かけて登らせていただきました。

 それでも、3時間で明神平に到着しました。5年前に登ったときは、残念ながらガスに包まれていたのですが、今回は、明神平からの素晴らしい眺めを楽しむことができました。それがこちらの写真です。

 眼下に広がる遠くの稜線が美しく、登山の楽しみを味わわせてくれる瞬間です。

 卒業生の皆さんに続いて、現役生も到着し、昼食を済ませたら、20周年記念式典の開始です。ところが、その頃から明神平にガスが流れ込み始めました。みるみるうちに、あしび山荘も雲に包まれ、雨が降り出しました。風も強くなったので、式典は風雨を避けて、山荘の側面に集まって行いました。

 私もご挨拶させていただきました。同窓会長のご挨拶(代読)に続いて、あしび山荘運営委員会委員長のご挨拶がありました。

 あしび山荘が50年(旧山荘30年、現山荘20年)の歴史を持ち、多くの同窓生の力で建設から維持管理まで続けてこられたこと、現役から卒業生へと受け継がれる天高の精神をこれからも大切にしてほしいというメッセージが熱く現役生に伝えられ、現役代表の山岳スキー部部長から、そのメッセージをしっかりと受け取りますという挨拶をしてくれました。

 式典が終わり、お菓子や飲み物で歓談を始める頃に、なんと、先ほどまでの雨雲が嘘のように晴れわたったのです。美しい青空とあしび山荘をバックに歓談を楽しむ参加者の様子をお送りし、私のあしび山荘登山(5年ぶり2回目)のレポートを終わります。

令和3年10月11日 学校長