「女子バスケットボール部が近畿大会で準優勝」

 歴史的快挙といっても過言ではない不滅の金字塔を女子バスケットボール部が打ち立てました。6月26日(日)に奈良県で行われていた第58回近畿高等学校バスケットボール選手権大会で豊島高校女子バスケットボール部がなみいる強豪を次々に打ち倒し、近畿準優勝の栄誉を勝ち取りました。先発メンバーの平均身長163㎝の無名の集団が、スター選手をそろえる強豪校に技術とスピードで立ち向かい、2試合連続の大逆転勝利を演じました。

 25日、午後からの2回戦で京都大会優勝の紫野高校に競り勝って波に乗る豊島は、3回戦で大阪2位の桜宮高校に挑戦しました。大阪大会では準々決勝で対戦し、接戦を演じながら最後に力負けした大型チームです。この日は出足好調で一気にリードを奪うものの徐々に相手ペースにはまり、逆転を許し一時は10点以上の差をつけられる苦しい展開に。「このまま負けるわけにはいかない。この試合に勝つために自分たちは誰よりも苦しい練習に耐えてきたんだ」そんな自負心が彼女たちを目覚めさせたのでしょうか、最後の5分になって3ポイントシュートが連続して決まります。逆に相手チームは足が止まりパスがつながらなくなります。終了間際に逆転し、そのまま3点差で逃げ切る会心の勝利でした。冷房のない会場で館内の暑さはピークに達し、両チームとも死力を尽くしての壮絶な戦いでした。

 翌26日の準決勝の相手は近畿NO2の呼び声高い滋賀短大付属高校。180cm台の長身選手をそろえる大型チームで、準決勝まで大差で勝ちあがってきました。相手チームは高さだけでなく、ディフェンスも鉄壁でなかなか中にはいらせてくれません。無理な体勢からシュートを打ち、リバウンドを簡単に奪われてしまい攻撃の糸口がつかめません。第3ピリオドが終わった時点では37対50と敗色濃厚でした。ところが第4ピリオドになって突然流れが変わり、嵐のような猛攻撃が始まります。わずか10分弱で30点もとるという神がかり的な攻撃で、終了16秒前に67対66と大逆転です。いったい何が起こったのかわかりません。言葉や理屈を越えた魂の叫びが勝利を呼び込んだとしか言いようがありません。

 最終の決勝戦は健闘むなしく全国ベスト4の薫英女学院に敗北しましたが、堂々たる準優勝でした。他のスポーツなら絶対的なエースに球を集めて強いチームを打ち負かすことがあるかもしれませんが、この大会の豊島の快進撃は控え選手も含めた全員のチームワークの勝利といえます。絶対に勝つというコーチの思いに全員がこたえ、勝利への一念を完全燃焼させた三日間でした。

 最後までご声援いただいた卒業生、在校生の皆さん、そして何よりお世話になった保護者の皆様に心から感謝し厚く御礼申し上げたいしだいです。 

 

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