第93回全国高校野球選手権大会大阪大会の3回戦が行われ、豊島高校は私学の強豪東海大学仰星高校に健闘むなしく2対7で敗れました。序盤はサイドハンドの下工垣君が仰星打線をうまくかわし、2点におさえる好投。打線も3回、4回に連続してタイムリーがとびだすなどして序盤は2対2の互角の攻防。しかし、後半になると強力打線に火がついて連打を浴び、力尽きました。ヒット数では6-9でしたが、さすがは仰星高校、ここぞという時の集中打は見事なものでした。
3年生の夏が終わりましたが、かれらは豊島のグランドでかけがえのない思い出と生涯の友人をえることができました。試合後のミーティングで監督が全員の健闘を称え、「3年生は高校野球は今日で最後だが、高校生活はまだまだ続く。今後の人生でつらい時、勝負の時があったら、3年間野球をやってきたことを思い出せ。かならずこの経験が生きる時が来る」と語りかけると選手たちから大粒の涙があふれ出ました。
最後に3年生部員・マネジャー全員が後輩にお礼の言葉を述べ、甲子園めざしてがんばってくれと激励してグランドを去りました。1・2年生は先輩たちの熱い思いを受け、明日の朝から新チームの練習を始めます。
―東海大学仰星高校野球部は1983年開校の新鋭校ながら急成長をとげ、過去に2回甲子園に出場経験があり、プロ野球選手も5人(うち2名はメジャーリーガー)輩出している。―
3回表、1死3塁から1番田畑がセンター前に同点ヒットを放ち、1対1とする
試合後のミーティングで後輩に感謝の言葉を投げかける3年生部員