NPO法人えんぱわめんと堺/ESから講師を迎え、標記のタイトルで校内研修をおこないました。自分と他者を大切にするためにどのようにしていけばよいか等について、保護者も交えてお話を聞くことができました。研修を受けて学んだことを次のとおりご報告いたします。
☆境界線
人には、自分と他者との間に、「安心だと感じるところ」と、「不安だと感じるところ」があり、その境目を"境界線"と言う。"境界線"にはおもに、「カラダの境界線」と「ココロの境界線」がある。自分も他者も大切にするために、"境界線"を知っておくことが必要である。相手との距離がなんとなく居心地が悪いと感じた時、"境界"について意識してみると良い。
☆自分のからだは、自分だけのもの
恋人や家族等、人と人の関係の中で、会話(言葉遣い、内容・・)信頼(頼み事、秘め事・・) そして、接触(からだの距離、生活介助・・)について、相手に応じた境界線を知り、自分のプライバシーを尊重する。相手に触れる際には、家族であっても、事前に言葉をかけたり、相手から了承を得たりすることを忘れないようにする。
☆自分の気持ちは、自分だけのもの
「悲しい」「寂しい」「ムカつく」といった自分の気持ちを人のせいにしない。自分で自分の気持ちをしずめる方法を身に付けておく。また、自分の気持ちにまで大きな影響を及ぼすほど、人の気持ちを引き受けることはしないでおく。
☆自分の気持ちを理解すること=自分を大事にすること
自分の気持ちは自分を大事にすることを教えてくれている!
例 いや :距離をおきたい気持ち
痛い :傷ついたので手当てをしてほしい気持ち
怒り :したいことしたかったことを教えてくれる気持ち
しんどい:自分の無理を教えてくれる気持ち
☆「いや」と言える関係、認める関係
普段から「いや」と相手に言う練習をしておくことも大切である。人と人との間には、さまざまな力関係がある。
また、無自覚に身に付けている性の価値観もある。場(世間)の空気や見えない暴力により、自己決定の機会や、その人らしい生き方、生命や存在そのものを奪うことがあってはならない。
研修終了後も、保護者からの質問に1つひとつ丁寧に講師からご回答をいただきました。
講演いただいた講師の方、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
文責:首席
【こころとからだの境界線を考える教材】
【ワークシート(NPO法人えんぱわめんと堺/ES HRプロジェクト暴力防止の4つの力~ワークで学ぶエンパワメントより)】