51.17%!

 7月12日、新聞各社に今回の参議院選挙の18歳、19歳の投票率の速報値が掲載されました。18歳は51.17%、19歳は39.66%です。全体の投票率は54.70%ですので、18歳の投票率はわずかに下回り、19歳の投票率は大幅に下回っています。布施高校のみなさん、あなたはこの数値をどのように受けとめますか?

 

 私は、今回18歳、19歳という新たに選挙権を有した若者がどのような行動をとるかに注目していました。結果は、この数値です。一言でいえば残念な結果です。せっかくのチャンスだったのに・・・という思いです。というのも、全有権者のわずか2%にしかあたらない18歳・19歳にもかかわらず、ほとんどの政党は若者票をとりこもうと公約を打ち出しました。その多くは、「受給型奨学金の創設」です。欧州では、大学生に対して受給型奨学金を支給することは、当たり前の制度です。先進国で不十分な制度になっているのは、日本のみといっても過言ではありません。大学に行きたくても行けない、貸与型奨学金を借りて大学に行ってみたが、就職活動がうまくいかず借金だけが残った、というような話は選挙前に何回も報道されたと思います。このような貧弱な教育政策を改善していくチャンスが今回の参議院選挙にあったにもかかわらず...と思ってしまいます。

 10代の投票率が全体を大きく上回ると(今回で言えば、70%以上)、各政党は、もっと若者票の取り込みに必死になると思います。しかし、平均以下では公約に掲げても、熱の入れように差が出てきます。これから各政党がどれだけ力を入れて、「受給型奨学金の制度整備」をおこなうかを注目してください。

 選挙権を有している布施高校の皆さんは、投票に行きましたか?政治を動かすのは、数の力。1票しか持っていない私たちには、その1票を行使して意思表示をするしかないのです。18歳の投票率が70%を超えていたら、マスコミの扱いも変わったと思いますよ。この投票率では、「やっぱりね・・・」で終わりです。

 ですが、19歳より18歳のほうが圧倒的に投票に行ったのが、唯一の救いです。次回を注視したいと思います。