校長としての学びシリーズ9-朝日新聞社SDGs勉強会

 3月23日朝日新聞大阪本社で「先生のためのSDGs勉強会」に参加してきました。講師は、NIE学会の理事でもある有馬進一氏。「新聞は、SDGsととても親和性がある!」というのが有馬氏の持論。そこで、ワークショップその1。23日当時の新聞を利用して、SDGsがめざす17の領域に関する記事にSDGsの17の項目を記したラベルを貼るという作業。その記事を3つ探します。これが個人作業。3つ見つけた人は、壁に張られた新聞の自分がラベルを貼った記事に、もう一度ラベルを貼ります。参加人数は約60人。約180枚のラベルが壁の記事に張られていきます。

 貼られた新聞は、「なるほど」と思うものがたくさん。当日の新聞には、マララさんが安倍首相と会談した記事が掲載されていたので、私は教育に関するラベルを貼りました。その同じ記事には、「ジェンダー」に関する記事も貼られています。同じ記事でも人それぞれ解釈が違うというのがよくわかるワークショップでした。

 二つ目のワークショップ。同じ新聞の中で、SDGsと関係していると思う記事を探します。それが、どのようにSDGsと関連するのか、そして、その記事が経済・環境・社会という分野でプラスの事実なのか、マイナスの事実なのか、それとも関係がないのか、を考えます。私は、外国人労働者の国内数の記事を選びました。この外国人労働者の問題は、今後日本の中で避けては通れない問題です。だから、この記事と関連するSDGsを7本引きました。机間巡視をしていた有馬氏が私のシートを見て、「7本引いておられますね。私が知っている限りでは、最多の本数ですよ」とコメントをいただきました。時間が無かったので、作業は途中で終了しましたが、そのワークシートが下の写真です。

 確かに、SDGsについて新聞を活用すると、SDGsもよく理解できますし、新聞を読み込むこともします。親和性が高いですね。

 でも、問題があります。高校生は新聞を読まない。なんと、1日に高校生が新聞を読む時間は18秒ですよ。布施高校の生徒にも昨秋に新聞を活用する時事問題シートに関するアンケートを実施しましたが、活用には極めて消極的でした。これでいいのかな...とずっと思っています。

みなさん、新聞を読みましょう!