71期生の皆さん、卒業おめでとうございます。
皆さんの笑顔が、心に残る卒業式でした。
ご来賓の皆様方、保護者の皆様方には、
心温まるご挨拶や、沢山の拍手を頂戴しました。
誠に、ありがとうございました。
表題写真は、卒業生の歌で、レミオロメンの
「3月9日」を合唱するシーンです。
来賓から、クラス代表に花束が贈られます。
式後も多くの卒業生が名残を惜しんでいます。
正門前や、グランドでも、、、
体育館前に、同窓会のお花や祝電が飾られました
『式辞』
正門の桜の蕾も、大きく膨らみ。風や陽だまりの温かさに、春の訪れを直ぐそこに感じる今日のこの佳き日に、大阪府立泉大津高等学校 第七十一回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、公私何かとご多用中にもかかわりませず、多数のご来賓の皆様、ならびに保護者の皆様方にご臨席を賜り、厚く御礼申しあげます。
また、保護者の皆様には、ここまで大切に育んでこられたお子様のご卒業を迎えられましたことを心よりお喜び申し上げます。
さて、只今、卒業証書を授与された七十一期三四五名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今日で泉大津高校での3年間の生活も完結します。
今、皆さんの脳裏には、どのような思いが去来しているでしょうか。仲間と一緒にやり遂げた体育祭や文化祭、台風を心配しながら出発した修学旅行。あるいは、晴れの日も雨の日も練習に励んだクラブ活動でしょうか、それとも、教室で何気なく交わした仲間との会話の日々でしょうか。
しかし、この3年間の全てが順調だったわけではないでしょう、時には勉強や進路のことに頭を痛めたり、友人との関係に悩んだこともあったでしょう。
それら一つ一つの経験や学びが、今の皆さんの成長につながっていることは間違いありません。改めて、仲間への感謝の気持ち、毎日の生活の中で陰日向になって支えてくれた家族の方への思いを言葉にして伝えてみてください。
さて私は、授業やクラブ活動の様子や学校行事の準備に早朝から一生懸命取り組む皆さんの姿を見て、いつも誇らしく感じていました。また、朝、皆さんと交わすなにげない挨拶を心地良く感じてきました。地域やOBの方からも、大津校への期待や感謝の言葉を幾度もいただき、その思いを一層強くしてきました。
皆さんは、自分の置かれた状況をきちんと理解して、やる時には精一杯にやり、抑える時には冷静に行動ができる。行事では、学年やクラス、クラブの仲間としっかりと力を合わせることのできる生徒でした。
卒業後も、皆さんのその素晴らしい繋がる力を信じて、更に大きな仲間の輪を拡げていってほしいと思います。
さて、皆さんが生まれ育った平成の時代がまもなく終わり、新しい元号の時代が始まります。この年に卒業を迎えることには、大きな意味があるように感じています。
つい先日の天皇陛下在位三十周年記念式典での陛下のお言葉の中に、「平成三十年間は、日本国民の平和を願う強い意志に支えられて戦争を経験しない時代であった。しかし、予想もしなかった困難に直面した時代でもあった。世界は気候変動の周期に入り、我が国も多くの自然災害に襲われ、また高齢化、少子化による人口構造の変化から、過去に経験のない多くの社会現象にも直面しました。」と語られました。
同じ国に生きる者として、平和、異常気象、自然災害、少子高齢化の問題は決して忘れてはならない課題です。これらの課題に、しっかり向き合いながら、皆さんが自分の人生を切り拓いていくことは、新しい時代を生きる上で求められていることです。
英語に、GRITという言葉があります。日本語では「やり抜く力」という意味です。何事かを成し遂げるためには、才能よりも、困難があっても粘り強く取組める。失敗しても諦めず挑み続ける。目標に向けて辛抱強く取組む。できるという自信を持ち、楽観的、創造的に考えられる。
こういう力をトータルしたものが、GRITです。
是非、卒業生の皆さんには、GRITの精神を持って、これからの人生を生きていってほしいと願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様には、これからもお子様の良き理解者・支援者として見守っていただきますよう、お願いいたします。
また、この晴れの旅立ちの日に、ご臨席賜りましたご来賓の皆様方には、本校に対する多大なるご支援とご協力を心より感謝申しあげるとともに、引き続き、本校卒業生と泉大津高校発展のためにお力添えくださいますようお願い申しあげます。
卒業生三四五名の皆さんが、輝かしく、充実した人生を歩まれることを、心から祈念いたしまして私の式辞といたします。
平成31年2月27日
大阪府立泉大津高等学校
校長 濵本泰治